PinePhone UBports Community Edition
2020年4月2日、「Ubuntu Touch」を開発する「UBports」から、「PinePhone UBports Community Edition」がアナウンスされました。PinePhone UBports Community Edition」は、「Ubuntu Touch」がプリインストールされた「PinePhone(スマートフォン)」です。
また「PinePhone UBports Community Edition」は、「PinePhone」初の「Community Edition(コミュニティーエディション)」です。
UBportsの取り組み
本モデルでは「UBports」が1.5年以上をかけて「PinePhone」向け「Ubuntu Touch」の開発を行ってきました。「PinePhone」の開発キットから様々な困難を乗り越えて実現したモデルです。
その結果、ただの電話ユーザーだけでなく、高度に活用したユーザーまで幅広いユーザーが利用可能なモデルになりました。
事前予約
「PinePhone UBports Community Edition」の事前予約は、「Pine64 Store」で受け付けています。本体価格は「$149.99(約1.7万円程度)」です。
5月の下旬に発送予定です。
発送時期に関する情報や変更は、以下を参照してください。
UBports Foundationへの寄付にもつながる
「PinePhone UBports Community Edition」が1台売れるごとに、「UBports Foundation」に10ドルが寄付されます。マザーボードのリビジョンアップ
「PinePhone UBports Community Edition」を2019年に登場した「Braveheart」と比較すると、マザーボードのリビジョンがアップされており、またバックプレートには「UBports」の名称とロゴが刻まれています。PinePhone UBports Community Edition
「PinePhone UBports Community Edition」のスペック紹介です。詳細は上記事前予約のページか、以下のページを参照してください。
項目 | 内容 |
---|---|
CPU | 64-bit Quad-core 1.2 GHz ARM Cortex A-53 |
GPU | MALI-400 |
チップセット | Allwinner A64 |
メモリー | 2GB LPDDR3 SDRAM |
内蔵ストレージ | 16GB eMMC |
外部ストレージ | micro SD Card support SDHC and SDXC(最大2TB) |
ディスプレイ | 5.95インチ, 1440x720(18:9),16Mカラー HD IPSタッチスクリーン |
カメラ | リア:Single 5MP, 1/4″, LED FlashSingle フロント:2MP, f/2.8, 1/5″ |
サウンド | スピーカー(モノ) 3.5mmジャック(ステレオ) |
サイズ | 160.5mm x 76.6mm x 9.2mm 185グラム |
カラー | 黒 |
SIM | Micro-SIM |
通信 | Worldwide, Global LTE bands, LTE-FDD, LTE-TDD, WCDMA, GSM WLAN:Wi-Fi 802.11 b/g/n, single-band, hotspot Bluetooth:4.0, A2DP GPS: A-GPS, GLONASS USB:Type-C |
サポートされている機能とまだサポートされていない機能
「PinePhone」向け「Ubuntu Touch」の開発はまだ完結していません。「PinePhone」にプリインストールされている「Ubuntu Touch」は、多くの機能が利用できますが、利用用途によっては動作しない機能に直面する可能性があります。
利用できる機能
電話としての機能はすべてサポートされており、電話の発着信やSMSテキスト、LTEはサポートされています。GPSロケーションもサポートされています。
またシステム及びアプリは、GPUによるハードウェアアクセラレーションを利用できます。
まだ利用できない機能
以下の機能は、まだ利用できません。- カメラ
- バッテリーの消費軽減(省電力制御)
- USBホスト