WSL 1/WSL 2の設定を切り替える
「WSL」には「WSL 1」と「WSL 2」があり、これらは同時にインストール可能です。しかしLinuxディストリビューションは、どちらかのバージョンを使用して起動します。
各Linuxディストリビューションには、起動時に使用する「WSL」のバージョンが設定されており、その設定に従って「WSL 1」もしくは「WSL 2」を使用します。
Linuxディストリビューションのインストール時、デフォルトの「WSL」のバージョンが設定されます。
ユーザーはデフォルトの設定や各Linuxディストリビューションの設定を後から変更できます。
WSLのデフォルトのバージョンを変更するには
「WSL」のデフォルトのバージョンを変更する方法です。以下のコマンドで「WSL」のデフォルトのバージョンを変更できます。
wsl --set-default-version <バージョン>
<バージョン>には、「1」か「2」を指定します。
例えば「WSL 2」をデフォルトに設定する場合、以下のコマンドを実行します。
wsl --set-default-version 2
デフォルトはWSL 1になっている
デフォルトの設定は「WSL 1」になっています。将来的にデフォルトのバージョン設定は、「WSL 2」に変わる予定です。
Linuxディストリビューションが使用するWSLのバージョンを確認するには
Linuxディストリビューションが使用する「WSL」のバージョンを確認する方法です。以下のコマンドすればインストール済みのLinuxディストリビューションと共に、各Linuxディストリビューションが使用する「WSL」のバージョンが表示されます。
wsl -l -v
「NAME」列がLinuxディストリビューション名です。
「VERSION」列が「WSL」のバージョンを示しています。
Linuxディストリビューションが使用するWSLのバージョンを変更するには
Linuxディストリビューションが使用する「WSL」のバージョンを変更する方法です。1.Linuxディストリビューション名を調べる
まず上記の方法で、変更するLinuxディストリビューションの名称を調べます。2.WSLのバージョンを変更
以下のコマンドで「WSL」のバージョンを変更します。
wsl --set-version <ディストリビューション名> <バージョン>
<ディストリビューション名>には、「1.」で調べたLinuxディストリビューション名を入力します。
<バージョン>には、「1」か「2」を指定します。
例えば「Ubuntu 18.04 LTS」のバージョンを「2」に変更する場合、以下のコマンドを実行します。
wsl --set-version ubuntu-18.04 2
以下のように変換処理が実行されます。
環境によっては、時間がかかるかもしれません。
「Ubuntu 18.04 LTS」のバージョンを確認すると、以下のように「VERSION」が「2」になっています。
後はLinuxディストリビューションを起動して、 問題なく起動するか確認しておきましょう。