Linux Mint月刊ニュース
「Linux Mint」開発チームは、Linux Mint月刊ニュースにて「Linux Mint」の開発状況や取り組みを紹介しています。Linux Mint 20で見つかった新たな課題
先日「Linux Mint 20」がリリースました。また「Linux Mint 19.3」からアップグレードできるようになりました。
「Linux Mint 20」は好評ですが、リリース及びアップグレードで新たな課題が見つかりました。
開発チームは「Linux Mint 20」のポイントリリースで既存機能の改良や新機能の実装を行いつつ、約2年後に控える次のリリースに向けこれらの課題に注力していきます。
課題のいくつかはすでにロードマップに組み込まれており、うまく行けば来月に課題解決の方針が紹介される予定です。
Chromiumのパッケージ化の要望
「Linux Mint 20」で「Chromium」をパッケージ化して欲しいとの要望がユーザーから寄せられています。「Chromium」のパッケージ化にはいくつか課題があり、これら課題の検討が行われています。
LMDE 4のアップデート
「LMDE 4」では「Linux Mint 20」や「Cinnamon 4.6」から新機能が取り込まれ、それらの新機能を含むアップデートがリリースされました。Linux Mintの利用割合
デフォルトブラウザーのスタートページからトラフィックの統計を生成し、「Linux Mint」の利用割合が調査されました。ユーザーはスタートページをカスタマイズできるため、この統計はあくまで指標の一つとなります。
メジャーバージョン別
メジャーバージョン別「Linux Mint」利用割合では、「Linux Mint 19.x」の利用者が一番多く、その割合は過半数を超えています。「Linux Mint 20」や「Linux Mint 18.x」の利用者は20%程度に収まっています。
今後「Linux Mint 20」の割合が上昇していくものと思われます。
その一方ですでにサポートが終了した「Linux Mint 17.x」が6%存在し、「LMDE」の利用者は約1%程度となっています。
上位15リリース
ポイントリリースを含む上位15リリースの利用割合では、各メジャーリリースの最後のポイントリリース(Linux Mint X.3)がそれぞれのメジャーリリースで高い割合を示しています。下図で後ろに「*」マークがついている開発コードが最後のポイントリリースです。
LMDEは利用者が少ない
「LMDE」は「Linux Mint」と比べると利用割合が小さいですが、これは問題ではありません。「LMDE」はポイントリリースがなく、「Linux Mint」のような積極的な宣伝も行っていません。
「LMDE」の目的は「Ubuntu」へ依存できなくなった場合に備えたリスクヘッジであり、新たなユーザーを取り込むことを目的としていません。