Ubuntu Touchニュース
「Ubuntu Touch」及び「Lomiri(旧名:Unity 8)」を開発している「UBports」では、「Ubuntu Touch Q&A」にて「Ubuntu Touch」や「Lomiri」の開発状況を紹介しています。いくつかピックアップします。
Ubuntu Touch OTA-13
「Ubuntu Touch OTA-13」の開発作業が行われています。「Ubuntu Touch OTA-13」は、「Ubuntu Touch」の次期アップデート版です。
34件の不具合や課題がQAに送られ、30件のプルリクエストがマージされました。
またその後、42件のプルリクエストがマージされています。
PulseAudioのアップデート
「PulseAudio」がアップグレードされ、これに関連する不具合が修正されています。libhybrisのアップデート
「libhybris」がアップグレードされ、「Ubuntu Touch ARM64版」のビルドを「Edge」チェンネル以外でも行えるようになりました。QtWebEngineのアップデート
「QtWebEngine 5.14」がマージされ、ウェブページの読み込み速度が約25%向上しました。またこれにより「Morph」ブラウザーでは、アクセスを弾かれるウェブサイトがはるかに少なくなりました。
IPv6のサポート
3年の月日を経て「IPv6」のサポートが追加されました。PinePhone及びXperia Xのサポート改善
「PinePhone」及び「Xperia X」のアップデート設定では、実際にユーザーのデバイス上で実行している時のみ、アップデートの内容を表示するように修正されました。その他ライブラリーのアップデート
その他ライブラリーのアップデートも行われています。コアアプリのアプデート
「Ubuntu Touch OTA-13」のコアアプリのアップデートも予定されています。アプリの改善
アドレス帳アプリが改良され、メッセージの記録や「vCard」ファイルから連絡先をインポートする機能の追加などが行われました。またメッセージアプリやアドレス帳アプリでは誕生日フィールドが追加され、リマインダーを利用できるようになりました。
ダイアラーアプリでは、お気に入りの連絡先が表示されるようになりました。
連絡先では文字の入力によるクイックスクロールを利用できるようになりました。
操作の改善
左右のスワイプで呼び出しや連絡先の削除ができるようになりました。設定画面のレイアウト
設定画面のレイアウトが以前のレイアウトに戻されました。Volla Phone
「Volla Phone」は「Ubuntu Touch」をサポートするスマートフォンです。「Volla Phone」はクラウドファンディングで開発資金を募っており、現在事前予約を受け付けています。
UBports Installer
「UBports Installer」は「Ubuntu Touch」をスマートフォンにインストールするためのインストーラーです。「UBports Installer」が「Volla Phone」に対応しました。
ユーザーはデスクトップPC上で「UBports Installer」を起動し、PCに接続したスマートフォンに「Ubuntu Touch」をインストールできます。
指紋リーダーの動作を確認
「Ubuntu Touch」をインストールした「Volla Phone」で、指紋リーダーの動作が確認されてています。Lomiri
「Lomiri」及び「Mir 1.8」パッケージが「Debian(unstable)」に登場しました。「Lomiri」では、ダウンロードマネージャーの動作やURLディスパッチャーの動作が確認されています。
またApplaunchも動作します。
これらのパッケージは将来的に「Ubuntu」の「universe」リポジトリーから利用できるようになるでしょう。
Ubuntu Touchとは
「Ubuntu Touch」は、スマートフォンやタブレットなどモバイルデバイス向けに最適化されたOSです。ユーザーのプライバシーと自由を尊重したOSです。
「Ubuntu Touch」は「Ubuntu」ベースのOSであり、「UBports」コミュニティーにより開発が行われています。
外部ディスプレイとキーボード、そしてマウスをモバイルデバイスに接続すれば、UIがデスクトップ向けのUIに変化し、デスクトップとして活用することもできます。
つまり1つのモバイルデバイスで、モバイル環境とデスクトップ環境を利用することができます。
「Ubuntu Touch」がサポートしているデバイスや、各デバイスで利用可能な機能及び制限は、以下を参照してください。