Mir 2.3.2がリリースされました
2021年2月11日、「Mir 2.3.2」がリリースされました。
本リリースは、デスクトップのUX改善とX11ベースのアプリケーションのサポート改善に注力したリリースです。
X11ベースのアプリでは、基本的なカット&ペーストやHiDPIがサポートされています。
主な変更点
主な変更点をいくつか紹介します。
- 「Wayland」及び「XWayland」間のコピー&ペーストの初期サポート
- 「miral」経由で「Firefox」を起動した時、「Firefox」に「Wayland」を使用するようにヒントを提供
- 「X11」と「Wayland」プラットフォームで「linux-dmabuf」を有効化
- 「Wayland」プラットフォームで「xdg_output_unstable_v1」がデフォルトで有効に
- 「XWayland」でHiDPIのサポート改善
- 「GNOME Terminal」の起動に関する改善
NVIDIA GPUについて
「Ubuntu 21.04」の「NVIDIA GPU」環境で、「miral-shell」が正常に動作しない不具合があります。
「miral-shell」はサンプルで実装されたサーバーです。
他のサーバーでは影響を受けません。
HiDPIを利用するには
HiDPIを利用するには、いくつか手順が必要になります。
詳細は以下を参照してください。
Mirとは
「Mir」は次世代のディスプレイサーバーです。デスクトップやモバイルデバイス、そしてIoTまで、幅広い分野をサポートするディスプレイサーバーです。
デスクトップPCから見れば、既存のXサーバーを置き換えるソフトウェア(Wayland)になります。
「Mir」に関する詳細は、以下を参照してください。
- 公式サイト:Mir Display Server
- ユーザー向けドキュメント:Getting and Using Mir
- 開発者向けドキュメント:Welcome to Mir
- GitHub:MirServer/mir
- コミュニティー:Mir category
MirをUbuntuにインストールするには
「Mir」を「Ubuntu」にインストールする方法は、以下を参照してください。「PPA」経由で最新版の「Mir」をインストールできます。
「Mir」の「PPA」には3種類の「PPA」がありますが、以下の「PPA」がリリース版の「PPA」になります。