LXQt 1.0.0がリリースされました
2021年11月5日、「LXQt 1.0.0」がリリースされました。リリース情報から「LXQt 1.0.0」の新機能と変更点を紹介します。
LXQt
「LXQt」は軽量なデスクトップ環境です。「Lubuntu」はデスクトップ環境に「LXQt」を採用しています。
Qt 5.15の採用
「LXQt 1.0.0」は「Qt 5.15」を採用しています。ファイルマネージャー
ファイルマネージャーに関する変更点です。1.エンブレムのサポート改善
ファイルのプロパティー画面からエンブレムの追加と削除が可能になりました。2.再帰的なフォルダーのカスタマイズ
フォルダーのカスタマイズをサブフォルダーに再帰的に適用できるようになりました。3.デスクトップ上のアイテム位置を維持
デフォルトでデスクトップ上のアイテム位置を維持するオプションが追加されました。4.ボリュームの操作
「computer:///」フォルダー以下のコンテキストメニューで、ボリュームのマウントやアンマウント、メディアを排出する項目が追加されました。5.ファイルダイアログの改善
ファイルダイアログに隠しファイルを表示するオプションが追加されました。リスト及びコンパクト表示でスムーズスクロールを無効にするオプションが追加されました。
リスト表示で非表示にしたカラムが記憶されるようになりました。
6.その他不具合の修正や改善
- 暗号化ボリュームのマウント時にフリーズする不具合の修正
- フォルダーのシンボリックリンクの監視に関する不具合の修正
- メインウィンドウを閉じてもファイル操作ダイアログを閉じないように修正
パネル
パネルに関する変更点です。1.カスタムコマンドプラグイン
カスタムコマンドを実行するカスタムコマンドプラグインが追加されました。2.メインメニューの改善
メインメニューでアイテムを検索した際に、検索結果で表示されるアイテムでコンテキストメニューを表示できるようになり、またアイテムのドラッグ&ドロップが可能になりました。端末
端末に関する変更点です。1.ファイル名に引用符の追加
端末にファイルをドラッグ&ドロップした時に、ファイル名が引用符で括られるようになりました。2.シェル文字列のトリミング
シェル文字列がトリミングされるようになりました。3.コンソールの分割設定
新規にウィンドウを開いた時やタブバーをダブルクリックした時に、コンソールの分割プリセットに従うようになりました。4.ドロップダウンウィンドウの改善
ドロップダウンウィンドウを開いたままにするオプションが追加されました。5.Waylandの不具合修正
「Wayland」上でクラッシュする問題やメニュー位置がおかしくなる問題が修正されました。通知
デスクトップ通知に通知を抑制する「Do not disturb」モードが追加されました。電源管理
アイドル状態のチェックを30分から4時間の間でトレイアイコンから一時停止できるようになりました。イメージビューアー
イメージビューアーに関する変更点です。1.オプションの追加
以下のオプションが追加されました。- メインツールバー及びメニューバーの表示・非表示切り替え
- ゴミ箱の使用
- サムネイルサイズ
- サムネイルドックの配置位置
- ズーム時に画像のスムージングを無効化