Thunderbird 91の採用へ
現在「Ubuntu 20.04 LTS」では「Thunderbird 78」が採用されていますが、今後「Thunderbird 91」にメジャーアップデートされます。サポート中のUbuntuが対象
「Ubuntu 18.04 LTS」や「Ubuntu 21.04」でも同様に「Thunderbird」が「Thunderbird 91」にメジャーアップデートされます。言い換えれば現在サポートされているすべての「Ubuntu」が対象です。
継続的にセキュリティーアップデートを提供するため
アップストリームによる「Thunderbird 78」シリーズの最新版は、2ヶ月前にリリースされた「Thunderbird 78.14.0」です。しかしアップストリームはすでに「Thunderbird 78」シリーズのサポートを終了しています。
「Ubuntu」開発チームにとってLTSリリース(長期サポート版)の「Ubuntu」に「Thunderbird 78」ベースのセキュリティーアップデートを継続的に提供することは困難であり、「Thunderbird 91」へメジャーアップデートすることになりました。
以前も似たような話がありましたが、本件も同様の理由です。
機能の改善やUIの変化
「Thunderbird 91」への移行はメジャーアップデートにあたるため、不具合の修正だけでなく新機能の追加や機能の改善、UIの変化など、数々の改善や変更が盛り込まれています。しかし前回行った「Thunderbird 68」から「Thunderbird 78」への移行のように、ユーザーに混乱をきたすような変更はないでしょう。
ただし「Movemail」のサポートが削除されているため、「Movemail」を利用しているユーザーは影響を受けます。