WSL 0.51.0の新機能と変更点
2022年1月14日にリリースされた「WSL 0.51.0」の新機能と変更点をピックアップします。ストアアプリケーション版WSL
ストアアプリケーション版「WSL」の詳細やインストール方法は、以下を参照してください。リリースノート
リリースノートは以下を参照してください。WSLの機能改善や変更
「WSL」に関する機能改善や変更です。1.Linux kernelのアップデート
「Linux kernel」が「Linux kernel 5.10.81.1」へアップデートされました。また「ARM64」向けでは、設定していなかったカーネルの設定オプションを有効にすることで、カーネルの設定が統一化されました。
- non-arch specific ACPIオプションの有効化
- device-mapper RAIDに関するオプションの有効化
- Btrfsの有効化
- LZO及びZSTD Compressionの有効化
2.WSLgのアップデート
「WSLg」が「WSLg 1.0.30」へアップデートされました。3.MSRDCのアップデート
「MSRDC」が「MSRDC 1.2.2677」へアップデートされました。4.パス変換処理の改善
パスを変換する際、「\\wsl.localhost\distro」及び「\\wsl$\distro」で始まる部分が大文字・小文字を区別しないように変更されました。これにより改善する問題は、以下を参考にしてください。
5.エラーメッセージの改善
「ARM64」で以下のコマンド実行時のエラーメッセージが修正されました。
wsl.exe --mount
6.--web-download
ストアを利用する代わりにHTTP経由でディストリビューションをダウンロードする「--web-download」が追加されました。7..wslconfigでBOMのサポート
「.wslconfig」でBOMがサポートされました。8.エラー文字列の出力
以下のコマンドで数値の代わりにエラー文字列を出力するようになりました。- wsl.exe --mount
- wsl.exe --unmount
9.デバッグシェルの導入
root名前空間をデバッグするため、デバッグシェルが導入されました。これにより「WSL」に「debug shell」機能が導入されました。
この機能では「WSL 2」の仮想マシン起動時、root Mariner名前空間内で対話型シェルを起動します。
デバッグシェルを有効するには、「%userprofile%\.wslconfig」に以下の設定を記述してください。
[wsl2]
debugShell=true
debugShell=true
WSLの不具合修正
「WSL」に関する不具合の修正です。1.WSLg TS DVCプラグイン
WSLg TS DVCプラグインが正しく登録されない不具合が修正されました。2.9pの修正
「EINTR」発生時に「epoll_wait」を再試行するように修正されました。これにより改善する問題は、以下を参考にしてください。