Mir 2.7.0がリリースされました
2022年2月24日、「Mir 2.7.0」がリリースされました。主な変更点
「Mir 2.7.0」の主な変更点をいくつかピックアップします。1.アイドル時のタイムアウト
多くの組み込みシステムでは、一定時間アイドル時間が経過した後にディスプレイの輝度を落としたりオフにする機能があると有用です。「Mir 2.7.0」でこの構成を行うオプションが追加されました。
2.オンスクリーンキーボードとQtアプリのサポート改善
現在「Qt」は古い「zwp_text_input_manager_v2」プリとコルのみサポートしています。「Mir 2.7.0」でこのプロトコルがサポートされました。
3.MirOil
「UBports」ではデスクトップシェルである「Lomiri(旧名Unity 8)」を開発しています。将来的に「Lomiri」は現在のメジャーバージョンである「Mir 2.x」へ移行する必要があります。
この移行作業を支援する「MirOil」が登場しました。
より詳しい情報は以下を参照してください。
4.キーボードフォーカス
キーボードフォーカスで発生しうる不具合が修正されました。5.サポートOSの改善
「Mir 2.7.0」は以下のOSでもビルドできるよう、サポートが改善されました。- Ubuntu (jammy)
- Fedora (rawhide)
- Debian (sid)
- Alpine (edge)
Mir関連のサンプルやツール
「Snap Store」からインストール可能なMir関連のサンプルやツールを紹介します。Mirとは
「Mir」は次世代のディスプレイサーバーです。デスクトップやモバイルデバイス、そしてIoTまで、幅広い分野をサポートするディスプレイサーバーです。
デスクトップPCから見れば、既存のXサーバーを置き換えるソフトウェア(Wayland)になります。
「Mir」に関する詳細は、以下を参照してください。
- 公式サイト:Mir Display Server
- ユーザー向けドキュメント:Getting and Using Mir
- 開発者向けドキュメント:Welcome to Mir
- GitHub:MirServer/mir
- コミュニティー:Mir category
MirをUbuntuにインストールするには
「Mir」を「Ubuntu」にインストールする方法は、以下を参照してください。「PPA」経由で最新版の「Mir」をインストールできます。
「Mir」の「PPA」には3種類の「PPA」がありますが、以下の「PPA」がリリース版の「PPA」になります。