VirtualBox 6.1.36がリリースされました
2022年7月19日、「VirtualBox 6.1.36」がリリースされました。リリース情報
今回のリリースはメンテナンスリリースなので、不具合の修正が主な変更点になります。- 変更点:Changelog for VirtualBox 6.1
- ダウンロード:Download VirtualBox
- マニュアル:Documentation
主な変更点
いくつか変更点を紹介します。
- Linuxのゲストカーネルがクラッシュする不具合の修正
- 描画パフォーマンスの改善
- WindowsホストでHyper-V利用時、ゲストがハングする不具合の修正
- WindowsホストでHyper-V/NEM利用時、仮想マシンの保存と復元時に発生する不具合の修正
- Linuxホスト側で共有フォルダーをシンボリックリンクにしている場合、その共有フォルダーをマウントできるように改善
- Linuxホスト及びゲストで、「Linux kernel 5.18」及び「Linux kernel 5.19」、「RHEL 9.1」の初期サポート
- Linuxホスト及びゲスト向けカーネルドライバーで、clangコンパイラーによるビルドのサポート改善
- Linuxゲストで「VBoxVGA」及び「VBoxSVGA」利用時、マルチスクリーンに関する処理の修正及び改善
- Linuxゲストでゲストの画面サイズ変更時に発生するX11のリソースがリークする不具合の修正
- Linuxゲストでファイルディスクリプターがリークする不具合の修正
- Linuxゲストでカーネルモジュールのリビルドの必要性をチェックし、リビルドが不要ならリビルド処理を行わないようにし、ゲストOSの起動時間を改善
VirtualBoxのアップデート
「VirtualBox」のリポジトリーを利用しているユーザーは、「ソフトウェアの更新」から「VirtualBox」をアップデートできます。注意
「VirtualBox」をアップデートする時は、必ず事前に「VirtualBox」が起動していないか確認してください。「VirtualBox」が起動している状態でアップデートを行うと、アップデートに失敗します。
VirtualBox拡張パックのアップデート
「VirtualBox」アップデート後、VirtualBox拡張パックもアップデートしましょう。「ファイル」メニューを開き「アップデートを確認」をクリックしてください。
VirtualBox拡張パックをインストールすると、USB 3.0ホストコントローラーの利用など、VirtualBoxで利用できる機能が増えます。
画面の案内に従い、VirtualBox拡張パックをインストールします。
ライセンス画面は一番下までスクロールしないと(ライセンスを読まないと)、次の画面に移れません。
パスワードの入力が表示されたら、現在ログインしているユーザーのパスワードを入力してください。
自分でVirtualBox拡張パックをインストールする場合は、以下を参考にしてください。
VirtualBox拡張パックのインストーラー削除
VirtualBox拡張パックをインストールした後、VirtualBox拡張パックのインストーラーの削除確認画面が表示されます。一度インストールすればインストーラーは不要なので、「削除」ボタンをクリックしてインストーラーを削除すると良いでしょう。
VirtualBoxを新規にインストールする場合
「VirtualBox」を新規にインストールする場合は、以下を参考にしてください。次回以降、「ソフトウェアの更新」から「VirtualBox」をアップデートできるようになります。
Guest Additionsをインストールしておく
仮想マシンに「Ubuntu」をインストールした後や「VirtualBox」をアップデートした後は、忘れずに「Guest Additions」をインストールしておきましょう。Guest Additionsのインストール方法
「Guest Additions」のインストール方法は、以下を参照してください。Guest Additionsのインストール確認
「Guest Additions」のインストール状況は、「セッション情報」から確認できます。必要に応じて3Dアクセラレーションを有効にしておく
ゲストOSがOpenGLを利用する場合、仮想マシンの描画パフォーマンスが十分に出ないことがあります。その場合仮想マシンの設定で3Dアクセラレーションを有効にすると、パフォーマンスが改善されます。
ただしゲストOSが起動しない場合や、ゲストOSの画面がフリーズしたり崩れる場合は、3Dアクセラレーションを無効にすると良いでしょう。