WSL 0.64.0の新機能と変更点
2022年7月21日にリリースされた「WSL 0.64.0」の新機能と変更点をピックアップします。ストアアプリケーション版WSL
ストアアプリケーション版「WSL」の詳細やインストール方法は、以下を参照してください。リリースノート
リリースノートは以下を参照してください。WSLの機能改善や変更
「WSL」に関する機能改善や変更です。1.新しいエラーモデルの実装
新しいエラーモデルが実装され、従来よりもエラーの内容を把握しやすくなりました。エラーメッセージのローカライズサポートの改善や、状況にあったエラーメッセージの出力、HRESULTに対応した文字列に対応しました。
例えば以下のようなエラーメッセージが出力されるようになりました。
C:\Users\Test>wsl --mount A
Administrator access is needed to mount a disk.
Error code: Wsl/Service/AttachDisk/LXSS_E_ELEVATION_NEEDED_TO_MOUNT_DISK
Administrator access is needed to mount a disk.
Error code: Wsl/Service/AttachDisk/LXSS_E_ELEVATION_NEEDED_TO_MOUNT_DISK
2.WSLgのログ
「WSLg」のログが「/mnt/wslg/stderr.log」に出力されるようになりました。3.UTF-8エンコーディングを強制する環境変数の追加
以下の環境変数を指定することで、UTF-8エンコーディングを強制できるようになりました。- WSL_UTF8=1
これによりCRTを通じて標準出力(stdout)及び標準エラー出力(stderr)でUTF-8エンコーディングを強制できます。
また「WSL」のエラーメッセージから2重になっている「\r」が削除されました。
4.WSLgのアップデート
「WSLg」が「WSLg 1.0.40」にアップデートされました。DPIが異なるモニター間でウィンドウを移動した時に、適切に描画されない不具合が修正されるました。
また「XWayland」で「_NET_FRAME_EXTENTS」がサポートされるなど機能の改善やその他不具合の修正が行われています。
WSLの不具合修正
「WSL」に関する不具合の修正です。1.相互運用サーバーのリセット
リレー存在時に相互運用サーバーのリセットするように修正されました。これにより改善する問題は、以下を参考にしてください。