クリップボードの履歴を取り、後で履歴を再利用するには
「Pano」はクリップボードの履歴を取り、後で履歴を再利用できるようにする「GNOME Shell拡張」です。Panoをインストールするには
「Pano」のインストール方法です。1.パッケージのインストール
まず「Pano」を動作させるために必要なパッケージをインストールします。「端末」を起動し、以下のコマンドを実行します。
sudo apt install gir1.2-gda-5.0 gir1.2-gsound-1.0
2.Panoのインストール
「GNOME Shell拡張」のインストール方法は、以下を参照してください。「Pano」で検索すれば、この「GNOME Shell拡張」が見つかります。
インジケーター
「Pano」をインストールすると、以下のように「Pano」のインジケーターが表示されます。インジケーターをクリックすると、以下のようにデスクトップ上にクリップボードの一覧が表示されます。
この中から履歴を選択すれば、その履歴がクリップボードにコピーされます。
また設定によっては、選択した履歴がテキストエディター等にペーストされます。
もちろんショートカットキーからこの履歴一覧を呼び出すことも可能です。
Panoの動作設定
「Pano」の設定画面で「General」タブをクリックすると、以下のように「Pano」の動作設定を行えます。Database Location
クリップボードの履歴を保存しておくデータベースの場所が表示されます。右側のボタンをクリックすれば、データベースを保存するフォルダーを指定できます。
Hsitory Length
記録するクリップボードの履歴数を指定します。Global Shortcut
履歴一覧を呼び出すショートカットキーを指定します。Incognito Mode Shortcut
履歴の記録を一時的に無効化するショートカットキーを指定します。履歴の記録が無効になっている時は、以下のように記録の無効を示すインジケーターが表示されます。
再度このショートカットキーを押せば、履歴の記録が有効になります。
Sync Primary
テキストの選択とクリップボードの中身を動悸させます。この機能はオフのほうが使いやすいでしょう。
Paste on Select
履歴選択時にクリップボードにその履歴の内容をコピーし、さらにテキストエディター等にその履歴の内容を貼り付けます。Play an Audio on Copy
クリップボードにコピーした内容を履歴に追加する時に、効果音を鳴らします。Keep Search Entry
履歴一覧には履歴をフィルタリングする検索ボックスがあります。この設定を有効にすると、検索ボックスに入力した内容が次回履歴一覧表示時にもそのまま入力された状態で履歴一覧が表示されます。
Show Indicator
この設定を有効にすると、トップバーに上記で紹介したインジケーターを表示します。Link Previews
この設定を有効にすると、URLの履歴ではURL先のタイトルや画像を取得し、その履歴にURL先のプレビューを表示します。Watch Exclusions
画面下部にある「Manage Exclusions」の機能を有効にします。Manage Exclusions
クリップボードの履歴作成対象外のアプリを指定します。アプリはウィンドウクラスで指定し、ここで指定されたアプリで行われたクリップボードへのコピーは、履歴に記録されません。
ウィンドウクラスを調べるには
ウィンドウクラスを調べるには、「Alt + F2」キーを押して「lg」コマンドを実行し、以下のように調べます。このウィンドウを閉じるには、「ESC」キーを押してください。