Ubuntuプロジェクトに参加しよう
「Ubuntu」はコミュニティーにより開発されているOSであり、「Ubuntu」をより良いOSとして提供していくためには、Ubuntuプロジェクトに参加及び協力してくれる人々の存在が必要不可欠です。どう参加すれば良いか分からない
Ubuntuの開発に関心を持って開発に参加したいと思っても、どう参加して良いのか分かりにくいかと思います。Ubuntuの開発には様々な参加方法があります。
人によって持っているスキルは様々であり、開発と言うと高度な技術的スキルや知識が求められるという印象があるかと思います。
もちろんそういう分野もありますが、そんな分野ばかりではありません。
2023年8月11日、以下でUbuntuの開発に参加する方法が紹介されています。
それぞれの参加方法の道標が紹介されていますので、開発に興味を持った方は以下を参考にすると良いでしょう。
ここでもいくつか紹介します。
1. 不具合の報告
Ubuntuを利用していて不具合に遭遇する機会があるかと思います。その不具合はもしかしたらあなただけでなく、すでに他のユーザーも遭遇している、もしくは遭遇する可能性のある不具合かもしれません。
そこで重要な取り組みの一つが不具合の報告です。
不具合の報告は開発者がソフトウェアの不具合を特定する手助けとなります。
またOS全体の品質向上や安定性の向上にも役立ちます。
不具合の報告方法は、以下を参照してください。
不具合報告は書く人もいれば読む人もいます。
不具合を報告する人は良質な不具合報告を書く姿勢や意識が必要になります。
それも上記のリンク先の中に記述されています。
不具合を報告する前に目を通しておくと良いでしょう。
不具合報告は開発の入口に立っている人にとっても、あるいはユーザーにとっても、最も身近な参加方法ですね。
2. BugSquad
「BugSquad」とは、端的に言えば不具合の調査や分類作業のことです。いわゆるトリアージですね。
不具合の検証や特定、分類、そして優先順位付けを行う取り組みです。
Ubuntuはユーザー数が多いため報告される不具合の数も非常に多く、毎週約1,800件ほどの不具合が報告されます。
報告された不具合が本当に不具合なのか検証したり、それが本当に不具合ならそのソフトウェアの開発者に通知したり、不具合報告の窓口のような役割を担います。
「BugSquad」はチームで構成されており、「BugSquad」の具体的な取り組みやチームへの参加方法は、以下を参照してください。
3. Patch Pilot Program
不具合報告を受け検証した結果、その報告が確かにソフトウェアの不具合だった場合、その次の取り組みはソフトウェアの不具合修正ですね。もしあなたがその不具合を修正するためのパッチや具体的な修正方法を発見した場合、Ubuntuにその修正を反映したくなるでしょう。
しかしあなたにはその権限がありません。
そこで出てくるのが「Patch Pilot Program」です。
Programと言ってもソフトウェアのことではなく、取り組みや枠組みという意味です。
「Patch Pilot Program」は、あなたがUbuntuに修正を反映したい時に、「Patch Pilot」がその取り組みを支援し導いてくれます。
この取り組みを通じスキルを高め、将来的に支援する側である「Patch Pilot」になっても良いでしょう。
4. Package Maintenance
Ubuntuのソフトウェアはパッケージで提供されています。十分なメンテナンスがされず古いままになっているパッケージのアップデートや、パッケージ自身の不具合の修正が、このパッケージメンテナンスです。
パッケージメンテナンスを通じてソフトウェアのパッケージングに関するスキルを向上させることができます。
パッケージをメンテナンスする方法やメンテナンスに参加する方法は、以下を参照してください。
最初は「MOTU(Masters of the Universe)」を目指して取り組むと良いでしょう。