VirtualBox 7.0.12がリリースされました
2023年10月17日、「VirtualBox 7.0.12」がリリースされました。リリース情報
今回のリリースはメンテナンスリリースなので、不具合の修正が主な変更点になります。- 変更点:Changelog for VirtualBox 7.0
- ダウンロード:Download VirtualBox
- マニュアル:Documentation
主な変更点
変更点をいくつか紹介します。- 他のハイパーバイザーによって使用されているVT-xの検出機能の改善
- Intel CPUを搭載したLinuxホストでSplit Lock Detection機能のサポート改善
- 仮想マシンの設定画面にネストしたハードウェア仮想化設定が表示されない問題の修正
- 日本語を含む複数の言語でNLSのアップデートとUIの改善
- Windowsゲストで3Dが無効な時に複数のゲストスクリーンを利用するとブラックスクリーンになる問題の修正
- VirtIOネットワークインターフェースでPCIデバイスIDの修正
- VirtIOネットワークインターフェースでVLANのサポート改善
- TPMが有効な時に保存された仮想マシンを復元する時に発生する問題の修正
- NATネットワークでIPアドレスが.2で終わる時にTCP接続で発生する問題の修正
- VRDPの改善
- Linux OSサブタイプの追加
- Guest Propertiesサービスがクラッシュする問題の修正
- Linuxホスト/ゲストのカーネルでfield-spanning write警告が発生する問題の修正
- Linux Guest AdditionsでRHEL 8.9/9.3カーネルのサポート改善
- Linux Guest AdditionsでOpenSUSE 15.5カーネルの初期サポート
- Linux Guest AdditionsでLinux kernel 6.5/6.6の初期サポート
VirtualBoxのアップデート
「VirtualBox」のリポジトリーを利用しているユーザーは、「ソフトウェアの更新」から「VirtualBox」をアップデートできます。注意
「VirtualBox」をアップデートする時は、必ず事前に「VirtualBox」が起動していないか確認してください。「VirtualBox」が起動している状態でアップデートを行うと、アップデートに失敗します。
VirtualBox拡張パックのアップデート
「VirtualBox」アップデート後、VirtualBox拡張パックもアップデートしましょう。「ファイル」メニューを開き「アップデートを確認」をクリックしてください。
VirtualBox拡張パックをインストールすると、VirtualBoxで利用できる機能が増えます。
画面の案内に従い、VirtualBox拡張パックをインストールします。
ライセンス画面は一番下までスクロールしないと(ライセンスを読まないと)、次の画面に移れません。
パスワードの入力が表示されたら、現在ログインしているユーザーのパスワードを入力してください。
VirtualBox拡張パックのインストーラー削除
VirtualBox拡張パックをインストールした後、VirtualBox拡張パックのインストーラーの削除確認画面が表示されます。一度インストールすればインストーラーは不要なので、「削除」ボタンをクリックしてインストーラーを削除すると良いでしょう。
VirtualBoxを新規にインストールする場合
「VirtualBox」を新規にインストールする場合は、以下を参考にしてください。次回以降、「ソフトウェアの更新」から「VirtualBox」をアップデートできるようになります。
Guest Additionsをインストールしておく
仮想マシンに「Ubuntu」をインストールした後や「VirtualBox」をアップデートした後は、忘れずに「Guest Additions」をインストールしておきましょう。Guest Additionsのインストール方法
「Guest Additions」のインストール方法は、以下を参照してください。Guest Additionsのアップデート
環境によっては以下のように「デバイス」メニューの「Upgrade Guest Additions」から「Guest Additions」をアップデートできます。この機能に対応していない環境では、「Guest Additions」を再インストールして「Guest Additions」をアップデートしてください。
Guest Additionsのインストール確認
「Guest Additions」のインストール状況は、「セッション情報」から確認できます。必要に応じて3Dアクセラレーションを有効にしておく
ゲストOSがOpenGLを利用する場合、仮想マシンの描画パフォーマンスが十分に出ないことがあります。その場合仮想マシンの設定で3Dアクセラレーションを有効にすると、パフォーマンスが改善されます。
ただしゲストOSが起動しない場合や、ゲストOSの画面がフリーズしたり崩れる場合は、3Dアクセラレーションを無効にすると良いでしょう。