KDE Plasma 6の開発状況
2023年11月10日、以下で「KDE Plasma 6」の開発状況が紹介されました。KDE Plasma 6
「KDE Plasma 6」は次期メジャーバージョンの「KDE Plasma」です。「KDE Plasma 6」は2024年の2月にリリースされる予定です。
「KDE Plasma 6」のリリーススケジュールは、以下を参照してください。
全体的な変更や改善点
デスクトップ全体の変更や改善点です。1. Breezeのデザイン改善
「Breeze」アプリケーションスタイルのデザインが調整され、フレーム内に描画されていたフレームが無くなりました。代わりにモダンな「Kirigami」アプリのクリアなデザインに沿い、「Breeze」テーマが適用されたアプリでは、各ビューの境界が1ピクセルのラインで描画されるようになりました。
2. HDRの初期サポート
「Plasma Waylandセッション」でHDR(High Dynamic Range)対応のディスプレイ利用時に、HDRに対応したゲームが初期サポートされました。3. Plasmaのパネル設定画面
Plasmaのパネル設定画面のデザインが改善され、すべての設定が1つのダイアログ内で表示されるようになりました。これによりサブメニューを追うような操作が不要になりました。
4. Plasmaの起動時間短縮
Plasmaの起動時間が大幅に短縮され、最大数秒で起動するようになりました。
5. ショートカットキーの改善
QtWidgetsベースのアプリでは、「Shift + F10」キーでコンテキストメニューを開けるようになりました。
また「Meta(Super)+ Escape」キーで、システムモニターを起動できるようになりました。
6. Waylandセッションがデフォルトに
Waylandセッションがデフォルトになりました。
システム設定
「システム設定」の変更や改善点です。1. プリンター設定ページの改善
システム設定のプリンター設定画面が刷新され、プリンター追加設定画面がプリンター設定側に実装されるなど、見やすさと使い勝手が向上しました。2. 通知音の無効化
「システム設定」のシステムサウンドの設定画面で、通知時のサウンドを無効化する設定が追加されました。3. ダブルクリックの時間間隔の設定
「システム設定」の「全体的な挙動」の設定画面に、ダブルクリックを認識する時間間隔の設定が復活しました。4. NumLockの設定の反映
Plasmaの設定がSDDMの「NumLock」の設定に反映されるようになりました。アプリケーション
アプリケーションの変更や改善点です。1. Spectacle
「Spectacle」はデスクトップをキャプチャーするスクリーンショットアプリです。矩形範囲のキャプチャーで選択された領域を動画としてキャプチャーできるようになりました。
2. Ark
「Ark」はアーカイブマネージャーです。圧縮ファイルの展開やファイルの圧縮に利用するアプリです。
「xz」及び「zstd」形式で圧縮する時に、マルチスレッドで処理されるようになり、パフォーマンスが向上しました。