LXQtのQt6とWaylandの対応作業とその進捗
現在「LXQt」を開発するLXQtプロジェクトでは、「LXQt」を「Qt 6」へ移行する作業と「Wayland」の対応作業を行っています。Qt 6への移行作業
既存の「LXQt」は「Qt 5」ベースであり、「LXQt」で使用されるすべてのコンポーネントを「Qt 6」へ移行させる作業が行われています。作業の進捗状況は以下から確認できます。
「Qt」はソフトウェアを支えるライブラリーであり、ユーザーから見て「Qt 6」に移行した「LXQt」の使い勝手に変化は感じられないと思いますが、現在行っている作業過程で若干パフォーマンスが向上しているとのことです。
Waylandの対応作業
「Wayland」は既存の「X11」を置き換える新しいディスプレイサーバーです。
先日同じく「Qt」ベースのデスクトップ環境を提供する「KDE」が「Qt6」に移行したメジャーバージョンをリリースしたばかりです。
「LXQt」ではパネルやランナーといったデスクトップを構成するコンポーネントや、ショートカットキーのサポートや通知デーモンなど、「Wayland」をサポートするための実装作業が行われています。
多くのコンポーネントはすでに「Wayland」上で動作するようになっています。
Waylandコンポジターには様々な実装があります。
「LXQt」では特定のWaylandコンポジターに依存せず、「wlroots」ベースのWaylandコンポジター上で動作するように設計されています。
スタック型Waylandコンポジターとして、以下のWaylandコンポジターが挙げられています。
タイル型Waylandコンポジターとして、以下のWaylandコンポジターが挙げられています。
現時点で最もうまく動作するWaylandコンポジターは「labwc」であるとのことです。
「LXQt 2.0.0」では新しいアプリケーションメニューが搭載される予定です。
先日同じく「Qt」ベースのデスクトップ環境を提供する「KDE」が「Qt6」に移行したメジャーバージョンをリリースしたばかりです。
「LXQt」ではパネルやランナーといったデスクトップを構成するコンポーネントや、ショートカットキーのサポートや通知デーモンなど、「Wayland」をサポートするための実装作業が行われています。
多くのコンポーネントはすでに「Wayland」上で動作するようになっています。
Waylandコンポジター
さて「Wayland」に対応した「LXQt」を「Wayland」上で動作させるには、別途Waylandコンポジター(ディスプレイサーバー)が必要です。Waylandコンポジターには様々な実装があります。
「LXQt」では特定のWaylandコンポジターに依存せず、「wlroots」ベースのWaylandコンポジター上で動作するように設計されています。
スタック型Waylandコンポジターとして、以下のWaylandコンポジターが挙げられています。
- labwc
- wayfire
- kwin_wayland
タイル型Waylandコンポジターとして、以下のWaylandコンポジターが挙げられています。
- sway
- Hyprland
現時点で最もうまく動作するWaylandコンポジターは「labwc」であるとのことです。
LXQt 2.0.0と新しいアプリケーションメニュー
さて2024年4月に「LXQt 2.0.0」のリリースが予定されています。「LXQt 2.0.0」では新しいアプリケーションメニューが搭載される予定です。
新しいアプリケーションメニューでは、使い勝手の改善や検索機能の改良が行われています。