LXQt 2.1 の開発状況と Wayland の対応状況
LXQt 2.1 の開発状況と Wayland の対応状況を紹介します。まずは Wayland の試験的なサポートを目指す
LXQt 2.1 の主な開発方針は Wayland のサポートですが、開発チームはまずは Wayland の試験的なサポートを目指しています。Wayland Session
lxqt-wayland-session パッケージが作成されました。このパッケージをインストールすれば、以下のようにセッションの設定画面に Wayland の設定を行う設定画面が追加されます。
サポートされていない機能
Wayland と X11 がシステムが大きく異なり、X11 で利用可能な機能でも Wayland でサポートされていない機能もあります。また一部の機能は LXQt で実現するのではなく、Wayland で実現する機能もあります。
そのため以下のように Wayland でサポートされていない機能では、エラーメッセージが表示されます。
サポートする Wayland コンポジター
サポートする Wayland コンポジターは、wlroots 互換の Wayland コンポジターです。例えば以下のWayland コンポジターでは、基本的な設定ファイルでもそのまま動作するでしょう。
- kwin_wayland
- Hyprland
- Labwc
- kwin
- Niri
- Sway
- River
- Wayfire
サポートするスクリーンロッカー
Wayland セッションでは、以下のスクリーンロッカーがサポートされています。- swaylock
- waylock
- hyprlock
パネルバックエンド
現状3種類のパネルバックエンドがあります。- xcb(X11)
- 一般的な wlroots
- kwin_wayland
kwin_wayland はウィンドウをワークスペースに移動する機能や、ワークスペーススイッチャー、緊急のヒント表示、デスクトップの表示といった機能をサポートしています。
それ以外のバックエンドはこれから類似機能が将来的に実装されていく予定です。
その他の情報は
その他 Wayland に関する情報は、以下を参照してください。スタイルの改善
スタイル機能が改善されました。- テーマ変更時に自動的に対応するパレットカラーが全体に適用されるようになりました。
- ツールチップのカラーがパレットに従うようになりました。
- ツールバーのアイコンサイズをカスタマイズできるようになりました。
- QTerminal で ターミナル分割メニューアイテム用のアイコンが追加されました。
- KDE-Plasma 及び Leech テーマで時計のフォントが読めなく鳴る不具合が修正されました。
- Configuration Center のツールチップの情報量が増えました。
その他の改善
その他の改善です。- Fancy Menu の検索機能で実行ファイル名で検索できるようになりました。
- 通知トレイアイコンから Do not disturb をオンにできるようになりました。
- 世界時計の設定にマウスの中央ボタンでタイムゾーンを表示できるメッセージが追加されました。
- フォルダーのコンテキストメニューから、使用できない Invert Selection が削除されました。
- デスクトップで選択を反転する Ctrl + Shift + A ショートカットキーが有効になりました。
- モニター設定前回のウィンドウサイズを記憶するようになりました。