cdemu-client
「cdemu-client」は仮想CDドライブを操作するコマンドです。「gCDEmu」のコマンド版と言ったところでしょうか。
「gCDEmu」をインストールすると、「cdemu-client」もインストールされます。
ここでは「gCDEmu」をインストールした環境で「cdemu-client」を紹介します。
補足
正確には「cdemu-client」はパッケージ名で、実際に「端末」で入力するコマンドは「cdemu」です。仮想CDドライブの操作
仮想CDドライブの設定は、再ログインやPCを再起動すると初期化され、設定は保持されません。また「gCDEmu」では初期状態の設定を行うことができません。
「cdemu-client」を利用すれば、予めよく利用するディスクイメージを常にマウントしておきたい場合など、初期状態を自分で変更することができます。
「cdemu」はコマンドですのでシェルスクリプトに記述し、ログイン時に自動起動するようにすれば、上記のようなことが実現できます。
インストール
「gCDEmu」をインストールすれば「cdemu-client」もインストールされるため、別途インストールする必要はありません。1.PPAの追加
以下のPPAを追加します。すでにこのPPAを追加している場合は、この手順を飛ばしてください。
ppa:cdemu/ppa
2.インストール
「Ubuntu ソフトウェアセンター」を起動し、「cdemu-client」で検索します。「インストール」ボタンをクリックします。
仮想CDドライブの状況を表示する
仮想CDドライブの状況を表示します。状況を表示には、以下の2種類があります。
- ディスクイメージの読み込み状況
- 仮想CDドライブのデバイスファイル
ここでは例として、仮想CDドライブを5つ作成しています。
ディスクイメージの読み込み状況
以下のコマンドを実行すると、ディスクイメージの読み込み状況が一覧で表示されます。cdemu status
DEV
仮想CDドライブの識別子です。LOADED
ディスクイメージが読み込まれている場合、「1」が表示されます。そうでなければ「0」が表示されます。
FILENAME
読み込まれているディスクイメージのファイル名が表示されます。仮想CDドライブのデバイスファイル
仮想CDドライブのデバイスファイルを一覧で表示します。以下のコマンドを実行します。
cdemu device-mapping
DEV
仮想CDドライブの識別子です。SCSI CD-ROM
仮想CDドライブのデバイスファイルです。SCSI generic
SCSI汎用デバイスのデバイスファイルです。仮想CDドライブの追加
仮想CDドライブを1つ追加します。1.現状の確認
現状は以下の通り、仮想CDドライブが1つ存在する状態です。2.仮想CDドライブの追加
以下のコマンドを実行します。cdemu add-device
コマンド実行後に、以下のように仮想CDドライブが1つ追加されます。
仮想CDドライブの削除
仮想CDドライブを1つ削除します。削除される仮想CDドライブは、一番最後の(DEVの数値が一番大きい)仮想CDドライブです。
1.現状の確認
現状は以下の通り、仮想CDドライブが2つ存在する状態です。2.仮想CDドライブの削除
以下のコマンドを実行します。cdemu remove-device
コマンド実行後に、以下のように最後の仮想CDドライブが削除されます。