パッケージ管理システム
Ubuntuのソフトウェアはパッケージ管理システムによって管理されています。このシステムにより、
ソフトウェアのインストール/アップデート/アンインストールなどの管理が包括的に行えます。
Ubuntu ソフトウェアセンターやアップデートマネージャーは、
このパッケージ管理システム上で動作しています。
debパッケージ
WindowsでいうところのMSIです。
簡単に言えば、ソフトウェアのインストーラーです。
Ubuntu ソフトウェアセンターはこのdebパッケージをダウンロードして、
インストーラーを起動します。
debパッケージの中身
debパッケージそのものは単なる圧縮ファイルで、この中にソフトウェア本体や、インストーラーの制御情報などが含まれています。
debパッケージ内のフォルダ構造は、インストール先のフォルダ構造と同一になっています。
(DEBIAN除く)
そのためWindowsのインストーラーのように、
アプリをどこにインストールするか聞いてくることはありません。
またDEBIANフォルダー内には、ソフトウェアの情報やmd5値、
インストーラーの制御情報などが含まれています。
例えば/DEBIAN/controlを開くと、
ソフトウェアの概要やライブラリの依存関係などが記述されています。
この依存関係を見て、動作に必要な他のソフトウェアを一緒にインストールしたり、
整合性の確認を行います。
一番上の行に「Package」があります。
パッケージ管理システムでは各パッケージをここの名称で識別します。
debパッケージのファイル名
debパッケージのファイル名の多くは、パッケージ名 + バージョン + アーキテクチャ.deb
で表現されるようです。
debパッケージのインストール
UbuntuではdebパッケージはUbuntu ソフトウェアセンターに関連付けられていて、debパッケージをダブルクリックすると、
Ubuntu ソフトウェアセンターが起動しインストールすることができます。
ただし、直接自分でdebパッケージをダウンロードしてインストールした場合、
そのソフトウェアのアップデートはアップデートマネージャーにより
チェックされることはありません。
パッケージ管理システム上、管轄外になります。
アップデートにはリポジトリとの関連付けが必要になるためです。
その場合でもアンインストールは可能です。
ですので直接自分でdebパッケージをダウンロードしてインストールするのは、
避けたほうが良いでしょう。