/dev
deviceの略です。
デバイスファイルが入っています。
このフォルダ内のファイルを直接いじる事はありません。
デバイスファイル
現在Ubuntuが認識しているハードウェアや仮想デバイスなどが、あたかもファイルであるかのように表現されています。
Ubuntuでは各デバイスはこのような方式で抽象化しており、
ファイルにアクセスするような手法で各デバイスへアクセスできるようになっています。
これらのファイルのことをデバイスファイルと言います。
主にデバイスドライバが、これらのデバイスファイルにアクセスします。
デバイスファイルをテキストエディタ等で開いても、意味がないのでやめましょう。
デバイスドライバがないハードウェアの扱い
デバイスドライバがなかったとしても、ハードウェアの存在が認識されていれば、このフォルダ内に表示されます。
例えば、Ubuntuに対応していない(=ドライバが用意されていない)
グラフィックカードが刺さっていたとしても、ハードウェアとして検知できていれば、
このフォルダ内にデバイスファイルが現れます。
従って、ここにデバイスファイルが現れていないハードウェアは、
ハードが故障しているなどの不都合があるという事です。
デバイスファイルはカテゴリによりサブフォルダーに存在するものもある
例えばマウスやキーボード・ゲームパッドのデバイスファイルは、/dev/inputフォルダー以下に配置されます。
以下の画像は/dev/inputの中身です。
一つのハードウェアに対して複数のデバイスファイルが現れることがある
例えばストレージのデバイスファイルは、/dev直下と/dev/disks以下にデバイスファイルが現れます。
以下の画像は/dev/disksの中身です。
更にカテゴリごとに分かれています。
しかしファイルのプロパティを見ると分かるのですが、リンクになっています。
このデバイスファイルの実体はsdaです。
ストレージをID列挙する場合など、利便性のためにこのような仕組みが用意されています。
1番目のHDDのデバイスファイルを探してみる
1番目に認識されたHDDのデバイスファイルはsdaです。以前出てきた/dev/sdaなどのデバイスパスですが、
実際にNautilusで/dev/sdaを探してみると、
「sda」という名称のデバイスファイルが存在していますね。
sda内の最初のパーテーションのデバイスファイルはsda1ですが、
これも探してみると「sda1」という名称のデバイスファイルが存在していますね。
/dev/null
結構有名なデバイスファイルですので、聞いたことがあるかもしれません。早い話、データのゴミ箱ですね。
このデバイスファイルにデータを書き込むと、
書き込まれたデータは何事もなかったように破棄されます。
何かのハードウェアに関連付けられているわけではありませんが、
こういったデバイスファイルもいくつか存在します。