ユーザーアカウントの設定
「システム設定」から「ユーザーアカウント」をクリックすると、アカウントの作成や削除、変更等を行うことができます。ユーザーアカウントのUI構成
ユーザーアカウントのUI構成です。1.ユーザーアカウントの一覧
Ubuntuに登録されているユーザーアカウントの一覧です。現在ログインしているユーザーアカウントが「自分のアカウント」になります。
2.ユーザーアカウントの情報
選択されたユーザーアカウントの情報が表示されます。画面右上の「ロック解除」ボタンをクリックしてロックを解除しないと、いくつかの項目は変更できません。(ルート権限が必要)
ロックを解除した場合、他のユーザーアカウントの設定も変更できるようになります。
自分のアカウントの情報を変更したら、ログインし直すとよいでしょう。
ロックについて
ユーザーの情報を変更する場合、他人のユーザー情報や自分の一部の情報はロックを解除しないと変更できません。ロックを解除する場合、以下の「ロック解除」ボタンをクリックして自分のパスワードを入力してください。
ユーザーアカウントの画像を変更する
各ユーザーアカウントは視覚的に区別しやすいように、画像を関連付けることができます。「自分のアカウント」であれば、ロックを解除しなくても変更できます。
画像のサイズは、48 x 48です。
1.画像一覧メニューの表示
ユーザーアカウントの画像をクリックします。2.画像の選択
標準で用意されている画像の一覧が表示されるので、その中から選択するか、「他の画像も参照...」ボタンをクリックして自分で用意した画像を選択します。3-1.自分で用意した画像を使用する場合
「他の画像も参照...」をクリックすると、以下のように画像選択画面が表示されます。画像ファイルを選択したら「開く」ボタンをクリックします。
3-2. 自分で用意したイメージが大きい場合
自分で用意したイメージが大きい場合、以下のような枠が表示されます。画像の中から使用したい部分に枠を移動し、「選択」ボタンをクリックします。
4.画像の反映
セッテした画像を反映するため、ログインし直すか再起動します。ユーザーアカウントの種類を変更する
ユーザーアカウントの種類には、「管理者」と「一般ユーザー」の2つがあります。1.ロックの解除
「ロック解除」ボタンをクリックして、ロックを解除します。2.アカウントの種類の選択
「アカウントの種類」ボタンをクリックします。以下のメニューが表示されるので、ユーザーアカウントの種類を選択します。
3.設定の反映
ログインし直すか再起動します。一般ユーザー
パッケージのインストールやアップデートなど、システムの変更を伴う操作には制限がかかります。システムの変更を伴う操作を行うには、ルート権限が必要になります。
その場合、管理者ユーザーアカウントのパスワードが求められます。
もし一般ユーザーでも、管理者ユーザーアカウントのパスワードを知っていれば、システムの変更を伴う操作が可能になります。
管理者ユーザー
システムの変更を伴う操作が可能なユーザーです。実際システムに関わる処理は、一時的にルートユーザーになることで行なっています。
この”ルートユーザーになれる権限があるユーザー”が管理者ユーザーです。
Windows Vista以降でいうところの「管理者」と似たようなものです。
システムの設定を変更しようとすると、UACが出てきて操作許可を求めてきます。
UACはパスワードの入力が必要ありません。
UACは一時的にユーザーの権限を昇格させるためです。
ですがUbuntuでは、そもそもユーザーをルートに切り替える(ルートユーザーで処理する)ため、パスワードの入力が必要になります。
ルートユーザー
上記のメニューにはありませんが、ついでに説明します。数あるアカウント種類の中で唯一システムに対する操作権限を持つアカウントです。
また、すべてのリソース(ファイルなど)にアクセスすることができます。
例えば、全ユーザーのパスワードを書き換えることが可能です。
強力な権限を持っており、言い換えればシステムそのものの管理者です。
Windows XPでいうところの、管理者です。
Windows Vista以降だと、「管理者として実行」した時の管理者です。
ルートユーザーアカウントは1つしか存在しません。
また作った覚えがないと思いますが、必ず存在しています。
以下のような画面をよく目にすると思います。
これはシステムに関わる処理があり、その処理をルートユーザーで行う必要があるためです。
ゲスト
同じく上記のメニューにはありませんが、ついでに説明します。ログイン画面で選択できる「ゲストセッション」でログインすると、一時的なアカウントでログインできます。
扱いは一般ユーザーと似ていますが、ユーザーの設定は保存されません。
ログアウトすると、ゲストアカウント固有の情報は破棄されます。 また/homeにはアクセスできないなど、権限に制約が追加されます。
とはいえ、ゲストでも管理者ユーザーアカウントのパスワードを知っていれば、システムの変更を伴う操作が可能になります。
というわけで、パスワードの管理は慎重に行いましょう。