gpmの設定
gpmの設定ファイルは「/etc/gpm.conf」です。通常gpmの設定を変更しなくても、デフォルトの設定でマウスが動作すると思います。
しかし特殊なマウスを利用している時など、設定が必要な場合があります。
設定ファイルはテキストファイルなので、直接ファイルを開いて設定を行なっても良いですが、
もっと簡単な方法があります。
設定を行うにあたり、以前紹介したmdetectでマウスの情報を確認しておいてください。
gpmパッケージの再設定
ルート権限で実行する必要があります。以下のコマンドを入力します。
dpkg-reconfigure gpm
コマンドを入力するとウィザードが表示されるので、それに従い設定を行なっていきます。
1.X起動中のgpm(再)起動設定
gpmのアップデートや設定変更時はgpmデーモンの(再)起動が必要になります。
X(ウィンドウサーバー)動作中にgpmを(再)起動するか否かの設定です。
X動作中にgpmの(再)起動を行うと、
マウスが動作しなくなるなど問題が発生することがあります。
もしそのような問題が発生した場合、
一旦コンソールに切り替えて再度Xに戻せば多くの場合問題が解決します。
コンソールでの使用ならばどちらの選択肢でも良いです。
「TAB」キーを押して<Yes>か<No>を選択し、「エンター」キーを押します。
コンソールでの一時的な使用ならば、<No>で良いです。
2.マウスデバイスの指定
マウスデバイスの指定を行います。事前に調べたマウスデバイスへのパスを入力します。
入力したら「エンター」キーを押します。
3.マウスタイプの一覧
gpmがサポートしているマウスタイプの一覧が表示されます。自分が利用しているマウスのタイプがどれに該当するか一覧の中から探します。
カーソルキーの上下で一覧がスクロールできます。
該当するマウスタイプが見つかったら、「Name」の列の値を覚えておきます。
「intellimouse」と表示された人は、「imps2」が該当します。
よく分からなければ、「autops2」が良いでしょう。
ここではなにか情報を入力するのではなく、マウスのタイプを探すだけです。
「TAB」キーを押して<OK>を選択し、「エンター」キーを押します。
4.マウスタイプの入力
「3.」で見つけたマウスタイプを入力します。入力したら「エンター」キーを押します。
5.マウスの移動速度の設定
マウスの移動速度を入力します。特に問題なければデフォルト(空白)のままで良いです。
マウスの移動が遅い場合は、「15」を入力してみるとよいでしょう。
設定したら「エンター」キーを押します。
6.リピーターの設定
gpmとXでマウスが利用できるように、gpmはリピーター機能を持っています。マウスのデータ(移動やクリックなど)を「/dev/gpmdata」から取得できるようになります。
この時のマウスタイプを設定します。
コンソールでの使用なら、デフォルトのままで良いです。
「none」と入力すると、リピーター機能が無効になります。
設定したら、「エンター」キーを押します。
7.マウスのサンプルレートの設定
マウスの感度です。上級者向けの設定なので、良く分からない人は空白のままにしたほうが良いです。
設定したら「エンター」キーを押します。
8.追加オプションの指定
「man gpm」でオプションの一覧が確認できます。この中から指定したいオプションがあれば、ここに記述します。
なければ空白のままにします。
設定したら「エンター」キーを押します。