Version 0.3
通常のリポジトリからインストールできるマルチロードインジケーターのバージョンは0.2ですが、PPAを利用すると最新バージョンの0.3をインストールすることができます。現時点でUbuntu 12.10のマルチロードインジケーターのバージョンも0.2ですので、通常のリポジトリのマルチロードインジケーターが0.3にアップデートされるのは13.04以降になると思われます。(2012/12/23)
最新版のインストール
マルチロードインジケーターの最新版をインストールします。1.PPAの追加
以下のPPAを追加します。すでにこのPPAを追加している場合は、この手順を飛ばしてください。
ppa:indicator-multiload/stable-daily
2.インストール・アップデート
後は通常通りマルチロードインジケーターをインストールするか、インストール済みならアップデートマネージャー等でアップデートします。Version 0.3の変更点
Version 0.3の変更点です。1.インジケーターメニュー
「システムモニター」の位置が一番上に移動しました。2.インジケーターメニューのカスタマイズ
リソースの表示内容をカスタマイズできるようになりました。インジケーターメニューのカスタマイズ画面表示
設定画面にメニュー項目カスタマイズボタンが追加されました。「Menu Items」ボタンをクリックすると以下の画面が表示されます。
メニュー項目の追加
新しいメニュー項目を追加します。1.メニュー項目の追加
「追加」ボタンをクリックします。2.内容の入力
以下のようにメニュー項目が追加され内容を入力できるようになるので、メニュー項目のタイトルや表示したいリソースの式を入力します。内容を入力したら「エンター」キーを押します。
3.追加完了
追加が完了すれば、インジケーターメニューに追加した項目が表示されるようになります。メニュー項目の削除
既存のメニュー項目を削除します。1.項目の削除
削除したいメニュー項目を選択し、「削除」ボタンをクリックします。2.削除完了
選択されたメニュー項目が削除されます。メニュー項目の編集
既存のメニュー項目の内容を編集します。1.項目の編集
編集したいメニュー項目を選択し、「編集」ボタンをクリックします。2.内容の入力
以下のようにメニュー項目の内容を入力できるようになるので、メニュー項目のタイトルや表示したいリソースの式を入力します。内容を入力したら「エンター」キーを押して完了です。
メニュー項目の移動
既存のメニュー項目の順番を変更します。1.項目の移動
移動したいメニュー項目を選択し、「上へ」ボタンか「下へ」ボタンをクリックします。ボタンをクリックした回数だけ移動します。
2.移動完了
好きな位置へ移動できます。メニュー項目をリセットする
メニュー項目リセットし、デフォルトに戻します。1.項目のリセット
「元に戻す」ボタンをクリックします。2.リセット完了
自分で追加した項目や編集した項目が全て削除され、元のメニュー項目にもどります。メニュー項目の位置も元に戻ります。
リソースの式について
リソースの式は、リソースの識別子と関数で構成されます。残念ながらヘルプがないため、分かりづらいです。
直接ソースコードを参照するのが一番わかり易いと思います。
$について
式は$()で括る必要があります。$()内の識別子や関数が評価され、数値に置き換わります。
リソースの識別子
例えばCPUリソースに関する識別子は、「cpuprovider.vala」を参照すると良いでしょう。ソースコードを開くと以下のような記述があります。
public class CpuProvider : Provider {
private uint64[] lastdata;
public CpuProvider() {
base("cpu", {"user", "sys", "nice", "idle", "io", "inuse"});
}
例えばユーザーモードプロセスのCPU使用量の識別子は、「cpu.user」になります。
すなわち、「赤字.青字」がリソースの識別子になります。
関数
リソースの識別子から得られる値のままでは読みにくく、何かしら加工が必要になります。例えば百分率で表示したい時は値の加工が必要です。
そのための関数がいくつか用意されています。
関数については「function.vala」を参考にするとよいでしょう。
例えばpercent()は以下のようになっています。
public class PercentFunction : Function {
public PercentFunction() {
base("percent", {"value"});
}
public override string call(string[] parameters, bool widest) throws Error {
if (parameters.length != 1)
throw error("one parameter expected");
if (widest)
parameters[0] = "1";
return _("%u%%").printf
((uint) Math.round(100 * double.parse(parameters[0])));
}
}
赤字のpercentが入力する関数名になります。