ディレクトリーエントリーとは
ディレクトリーエントリーは、デスクトップメニューの<Menu>要素の情報を定義したものです。主にメニューに表示する文字列や、アイコンの情報に利用されます。
デスクトップメニューではディレクトリーエントリーファイルを<Directory>で指定します。
ファイルの配置場所
ディレクトリーエントリーファイルの配置場所です。デフォルトの配置場所
ディレクトリーエントリーファイルのデフォルトの配置場所です。ユーザー固有のフォルダーと全ユーザー共通のフォルダーに別れます。
ユーザー固有 | ~/.local/share/desktop-directories |
全ユーザー共通 | /usr/local/share/desktop-directories /usr/share/desktop-directories |
「/usr/local/share」と「/usr/share」の違いについては、「XDG Base Directory Specification」や「アプリのインストール先」を参考にしてください。
~/.local/share/desktop-directories
各ユーザー専用のフォルダーです。このフォルダーにデスクトップエントリーファイルを配置した場合は、そのユーザーのみ利用できます。
/usr/local/share/desktop-directories
全ユーザー共通のフォルダーです。</pre>このフォルダーは、自分で作成したディレクトリーエントリーファイルを全ユーザーで共有したい時に利用するとよいでしょう。
/usr/share/desktop-directories
全ユーザー共通のフォルダーです。このフォルダーは、パッケージ管理システムでインストールするアプリのディレクトリーエントリーファイルが配置されます。
優先順位について
ユーザー固有のフォルダーに配置したディレクトリーエントリーファイルが優先されます。また、全ユーザー共通のフォルダーが2種類ありますが、「/usr/local/share/desktop-directories」フォルダーが優先されます。
ただし、デスクトップメニューの記述次第で特定のフォルダーが優先されることもあります。
異なるフォルダーの使用について
デスクトップメニューの記述次第で、上記とは異なるフォルダーを利用することもできます。アクセス権について
全ユーザー共通のフォルダーにディレクトリーエントリーファイルを配置する場合は、「その他」のアクセス権が最低でも「読み込み専用」になっている必要があります。ファイルのフォーマット
ディレクトリーエントリーファイルのフォーマットです。テキストエディターで作成・編集できます。
中身はWindowsのINIファイルのような構造をしています。
ファイルフォーマット
文字コード | UTF-8 |
改行コード | LF(Unix/Linuxの一般的な改行コード) |
ファイルの拡張子 | .directory |
メニューファイルと異なりXML形式ではありません。
ファイルを保存するときは注意してください。