デスクトップエントリーとは
デスクトップエントリーは、アプリや場所(URL形式)を示す情報を定義します。デスクトップメニューの<Menu>要素内で、メニュー内に含めるデスクトップエントリーを指定します。
主にアプリのショートカットに利用されますが、ソフトリンクと異なり様々な情報を格納することができます。
アプリケーションレンズは、このデスクトップエントリーを読み込みアプリを表示しています。
デスクトップエントリーの種類
デスクトップエントリーには以下の2種類があります。1.アプリケーション
アプリのショートカットです。最も良く利用されるデスクトップエントリーの種類です。
2.リンク
リソースへのリンクです。例えば「http://www.ubuntu.com」や「file:///home/ubuntu」など、 URLで表現できるリソースへのリンクです。
ファイルの配置場所
デスクトップエントリーファイルの配置場所です。デフォルトの配置場所
デスクトップエントリーファイルのデフォルトの配置場所です。ユーザー固有のフォルダーと全ユーザー共通のフォルダーに別れます。
ユーザー固有 | ~/.local/share/applications |
全ユーザー共通 | /usr/local/share/applications /usr/share/applications |
「/usr/local/share」と「/usr/share」の違いについては、「XDG Base Directory Specification」や「アプリのインストール先」を参考にしてください。
~/.local/share/applications
各ユーザー専用のフォルダーです。このフォルダーにデスクトップエントリーファイルを配置した場合は、そのユーザーのみ利用できます。
/usr/local/share/applications
全ユーザー共通のフォルダーです。このフォルダーは、自分で作成したデスクトップエントリーファイルを全ユーザーで共有したい時に利用するとよいでしょう。
/usr/share/applications
全ユーザー共通のフォルダーです。このフォルダーは、パッケージ管理システムでインストールするアプリのデスクトップエントリーファイルが配置されます。
優先順位について
ユーザー固有のフォルダーに配置したデスクトップエントリーファイルが優先されます。また、全ユーザー共通のフォルダーが2種類ありますが、「/usr/local/share/applications」フォルダーが優先されます。
ただし、デスクトップメニューの記述次第で特定のフォルダーが優先されることもあります。
異なるフォルダーの使用について
デスクトップメニューの記述次第で、上記とは異なるフォルダーを利用することもできます。アクセス権について
全ユーザー共通のフォルダーにデスクトップエントリーファイルを配置する場合は、「その他」のアクセス権が最低でも「読み込み専用」になっている必要があります。ファイルのフォーマット
デスクトップエントリーファイルのフォーマットです。テキストエディターで作成・編集できます。
ディレクトリーエントリー同様に、中身はWindowsのINIファイルのような構造をしています。
ファイルフォーマット
文字コード | UTF-8 |
改行コード | LF(Unix/Linuxの一般的な改行コード) |
ファイルの拡張子 | .desktop |
メニューファイルと異なりXML形式ではありません。
ファイルを保存するときは注意してください。