ゲストOSで共有フォルダーを利用する
VirtualBoxで共有フォルダーの設定を行った場合、ゲストOSでその共有フォルダーを利用することができます。ただし事前に「Guest Addtions」をインストールしておく必要があります。
共有フォルダーの「自動マウント」を有効にした場合と無効にした場合で、共有フォルダーの利用方法が少し異なります。
自動マウント有効
「自動マウント」を有効にした場合です。マウントされる場所
「自動マウント」を有効にした場合、「/media」フォルダー以下に共有フォルダーがマウントされます。フォルダー名は、「sf_共有フォルダー名」になります。
フォルダー内にアクセスすれば、通常のフォルダーのように共有フォルダーを利用することができます。
アクセス権がない場合
マウントされた共有フォルダーにアクセスしようとして、以下のエラーが表示された場合、アクセス権の確認を行う必要があります。共有フォルダーのアクセス権
マウントされた共有フォルダーのアクセス権は以下のようになっています。「root」でアクセスする方法もありますが、それでは利便性が良くないです。
この共有フォルダーを利用するユーザーを「vboxsf」グループに属させることで、共有フォルダーにアクセスできるようにします。
ユーザーをvboxsfグループに追加する
上記の対応を行うため、ここではゲストOSのユーザーを「vboxsf」グループに追加します。「GNOME System Tools」を利用して作業を行います。
1.グループ管理画面の表示
「GNOME System Tools」を起動し、「グループの管理」ボタンをクリックします。2.グループの設定画面の表示
以下の画面が表示されるので、グループの一覧から「vboxsf」グループを探し選択します。グループはアルファベット順に並んでいます。
「vboxsf」グループを選択したら、「プロパティ」ボタンをクリックします。
3.グループに属するメンバーの変更
以下の画面が表示されるので、「グループのメンバ」一覧から共有フォルダーにアクセスするユーザーにチェックを入れます。以下のようになればOKです。
「OK」ボタンをクリックし、「GNOME System Tools」を終了します。
その後仮想マシンを再起動します。
以上で完了です。
自動マウント無効
自動マウントを無効にした場合です。自動マウントを無効にした場合、自分で共有フォルダーをマウントする必要があります。
予め共有フォルダー名と、マウントするフォルダーの作成や確認を行っておいてください。
ここでは例として、「/mnt」に共有フォルダーをマウントします。
1.マウント
「端末」を起動し、以下のコマンドを実行します。sudo mount -t vboxsf 共有フォルダー名 マウント先フォルダーのパス
2.マウント完了
以下のように共有フォルダーがマウントされ、利用できるようになります。マウント先フォルダーのアクセス権は、自分で設定してください。
所有者やグループは以下のオプションで指定できます。
sudo mount -t vboxsf -o uid=ユーザーID,gid=グループID 共有フォルダー名 マウント先フォルダーのパス
上記で紹介した「vboxsf」グループとは無関係です。