物理ボリュームの簡易情報
物理ボリュームの簡易情報を表示します。表示される情報は少ないですが、一度に複数の物理ボリュームの情報を一覧で表示したい時に便利です。
表示される情報は、物理ボリュームのアレイの情報です。
コマンドのフォーマット
物理ボリュームのアレイの情報を表示します。コマンドのフォーマットは以下のとおりです。
sudo mdadm --examine --brief 物理ボリュームのデバイスファイル
物理ボリュームのデバイスファイルの指定について
物理ボリュームのデバイスファイルは複数指定可能です。複数指定する場合は、各物理ボリュームのデバイスファイルをスペースで区切ります。
注意(2014/3/18)
表示されるアレイの情報は、指定された物理ボリュームの逆順から表示されます。例えば以下のコマンドの場合、「sdd2」「sdd1」の順でアレイの情報が表示されます。
sudo mdadm --examine --brief /dev/sdd1 /dev/sdd2
globによる記述
物理ボリュームのデバイスファイルの指定は、globに対応しています。例えば以下の記述は、すべて同じ意味になります。
- /dev/sdd1 /dev/sdd2 /dev/sdd3
- /dev/sdd[123]
- /dev/sdd[1-3]
環境について
以下のサンプルで使用する論理ボリュームは、「RAID 0」アレイと「RAID 1」アレイの論理ボリュームです。サンプルで使用するアレイの作成方法や内容は、以下を参考にしてください。
コマンドの実行例と表示される情報
コマンドの実行例と表示される情報の説明です。コマンド
以下のコマンドを実行します。
sudo mdadm --examine --brief /dev/sdd1 /dev/sdd2
コマンドの実行例
以下のような情報が表示されます。
ubuntu@vb-ubuntu1310:~$ sudo mdadm --examine --brief /dev/sdd1 /dev/sdd2
ARRAY /dev/md/RAID1Array metadata=1.2 UUID=d2867d91:c2119de3:1b158b71:818720a7 name=vb-ubuntu1310:RAID1Array
ARRAY /dev/md/RAID0Array metadata=1.2 UUID=1dbd06ff:2de85242:c866b0e4:dfc93e3a name=vb-ubuntu1310:RAID0Array
ubuntu@vb-ubuntu1310:~$
ARRAY /dev/md/RAID1Array metadata=1.2 UUID=d2867d91:c2119de3:1b158b71:818720a7 name=vb-ubuntu1310:RAID1Array
ARRAY /dev/md/RAID0Array metadata=1.2 UUID=1dbd06ff:2de85242:c866b0e4:dfc93e3a name=vb-ubuntu1310:RAID0Array
ubuntu@vb-ubuntu1310:~$
各行にアレイの情報が表示されます。
「/dev/md/RAID0Array」の情報を見てみます。
情報 | 概要 |
---|---|
ARRAY | アレイであることを示しています。 |
/dev/md/RAID0Array | 論理ボリュームのデバイスファイルです。 |
metadata=1.2 | メタデータのバージョンや種類です。 |
UUID=48e3de2b:10dcf0f3:b5e6ee33:a87d9f49 | アレイのUUIDです。 |
name=vb-ubuntu1310:RAID0Array | アレイのホームホストとアレイの名称です。 |