削除対象のパスを指定して、トラックされていないファイルをワーキングツリーから削除する
削除対象のパスを指定して、「トラックされていないファイル」を「ワーキングツリー」から削除します。パスの指定について
パスの指定についてです。ファイル名の指定も可能
パスだけでなく、ファイル名を指定することもできます。例えば、以下のような記述になります。
git clean test/test2.txt
複数のパスを指定する時は、スペースで区切る
複数のパスを指定する時は、スペースで区切って指定します。例えば、以下のような記述になります。
git clean test sample
パスにスペースが含まれる時など、パスが正しく認識されない時は
パスにスペースが含まれる時など、パスが正しく認識されない時は、各パスを「'」で括ってください。例えば、以下のような記述になります。
git clean 't est' 'samp le'
オプションとファイル名の区別を明示するには
パス名によっては、オプションとして解釈されてしまう場合があります。オプションとパスの区別を明示するには、オプションとパスの間に「 -- 」を記述します。
例えば、以下のような記述になります。
git clean --force -- master sample
ワイルドカードについて
以下のワイルドカードが利用できます。*ワイルドカード
どの文字列にも対応するワイルドカードです。文字数は何文字でも良いです。
0文字でも良いです。
記述例
「*.txt」と記述すれば、拡張子が「txt」のファイルを削除対象にできます。?ワイルドカード
どの文字列にも対応するワイルドカードです。ただし「*」ワイルドカードと異なり、文字数は1文字です。
記述例
「?-doc.txt」と記述すれば、ファイル名の1文字目に任意の1文字を持つ「-doc.txt」のファイルを削除対象にできます。[]ワイルドカード
[]内に記述された文字に対応するワイルドカードです。ただし「*」ワイルドカードと異なり、文字数は1文字です。
「?」ワイルドカードの条件を細かく指定するワイルドカードです。
記述例1
「[abc].txt」と記述すれば、以下のファイルを削除対象にできます。- a.txt
- b.txt
- c.txt
記述例2
「-」で文字の範囲を指定できます。「[a-c].txt」と記述すれば、以下のファイルを削除対象にできます。
- a.txt
- b.txt
- c.txt
記述例3
「,」で複数の文字を指定できます。「[a,c].txt」と記述すれば、以下のファイルを削除対象にできます。
- a.txt
- c.txt
コマンドの実行例
コマンドの実行例です。1.ワーキングツリーの状態
「ワーキングツリー」の状態を確認すると、以下のようになっています。
ここでは例として、「test」フォルダーを削除対象にします。
2.ワーキングディレクトリー
「ワーキングディレクトリー」を「Nautilus」で開くと、以下のようになっています。
3.コマンドの実行
「端末」から、以下のコマンドを実行します。コマンドの詳細は、「トラックされていないファイルをワーキングツリーから削除するコマンドの説明」を参考にしてください。
git clean test
4.コマンドの実行結果
以下のように、削除されたファイルの一覧が表示されます。
5.ワーキングツリーの状態
「ワーキングツリー」の状態を確認すると、以下のようになっています。
6.ワーキングディレクトリー
「ワーキングディレクトリー」を「Nautilus」で開くと、以下のようになっています。
