インタラクティブモードでトラックされていないファイルをワーキングツリーから削除する
インタラクティブモードでは、ユーザーが対話的に削除するファイルを選択し、ワーキングツリーから「トラックされていないファイル」を削除することができます。1.ワーキングツリーの状態
「ワーキングツリー」の状態を確認すると、以下のようになっています。2.ワーキングディレクトリー
「ワーキングディレクトリー」を「Nautilus」で開くと、以下のようになっています。3.コマンドの実行
コマンドのオプションは、以下のオプションを指定します。ショートオプション | ロングオプション |
---|---|
-i | --interactive |
「端末」から、以下のコマンドを実行します。
コマンドの詳細は、「トラックされていないファイルをワーキングツリーから削除するコマンドの説明」を参考にしてください。
git clean --interactive
4.メニューの表示
以下のようにインタラクティブモードになり、ユーザーは削除するファイルの選択や操作を行うことができます。Would remove the following items
削除対象のファイルの一覧が表示されます。*** Commads ***
操作を行うコマンドの一覧が表示されます。ユーザーはこのコマンドの中から行いたい操作を選択し、実行します。
番号 | コマンド | 概要 |
---|---|---|
1 | clean | ファイルの削除を実行する |
2 | filter by pattern | パターンを利用して、削除から除外するファイルを指定します |
3 | select by numbers | 削除するファイルを番号で指定します |
4 | ask each | ファイルごとに削除するかどうか確認しながら削除を実行します。 |
5 | quit | 何もせずインタラクティブモードを終了します |
6 | help | コマンドのヘルプを表示します |
What Now>
実行したいコマンドを入力する項目です。コマンドの番号や各コマンドで青文字で表示されている文字を入力して「エンター」キーを押せば、そのコマンドが実行されます。
1.clean
「Would remove the following items」に表示されているファイルを削除します。1-1.コマンドの実行
「1」もしくは「c」を入力して「エンター」キーを押します。以下のように、ファイルの削除が行われます。
削除されたファイルの一覧が表示され、インタラクティブモードが終了します。
1-2.ワーキングツリーの状態
「ワーキングツリー」の状態を確認すると、以下のようになっています。1-3.ワーキングディレクトリー
「ワーキングディレクトリー」を「Nautilus」で開くと、以下のようになっています。2.filter by pattern
パターンを利用して、削除から除外するファイルを指定します。2-1.コマンドの実行
「2」もしくは「f」を入力して「エンター」キーを押します。以下のように、パターンを入力する画面が表示されます。
Input ignore patterns>>
ここにパターンを入力します。2-2.パターンの入力
パターンを入力します。ここでは例として、以下のようにパターンを入力しました。
利用できるパターンは、「ワイルドカードについて」を参考にしてください。
2-3.パターンの適用
パターンを入力したら、「エンター」キーを押します。以下のように入力したパターンが適用され、現在削除対象になっているファイルの一覧が表示されます。
引き続き、パターンの入力と適用ができます。
2-4.パターンの入力を終了する
パターンの適用をし終えたら、パターンを何も入力せず「エンター」キーを押します。以下のように、パターンの入力画面から元の画面に戻ります。
「Would remove the following items」には、パターン適用後の削除されるファイルの一覧が表示されます。
3.select by numbers
削除するファイルを番号で指定します。3-1.コマンドの実行
「3」もしくは「s」を入力して「エンター」キーを押します。以下のように、数値を入力する画面が表示されます。
Select items to delete>>
ここに削除するファイルを番号で入力します。選択されなかったファイルは、削除対象外になります。
パターンで削除するファイルの番号を指定することもできます。
パターンは後述します。
3-2.数値の入力
数値を入力します。ここでは例として、以下のように数値を入力しました。
3-3.数値の適用
数値を入力したら、「エンター」キーを押します。以下のように入力した数値が適用され、現在削除対象になっているファイルの頭に「*」マークが表示されます。
3-4.数値の入力を終了する
数値の適用をし終えたら、数値を何も入力せず「エンター」キーを押します。以下のように、数値の入力画面から元の画面に戻ります。
「Would remove the following items」には、数値適用後の削除されるファイルの一覧が表示されます。
数値に使用できるパターンについて
数値の指定には、以下のパターンが利用できます。複数の数値を指定する
複数の数値を指定するには、各数値を「,」や空白で区切ります。記述例
- 1,3,5
- 2 6 9
数値を範囲で指定する
数値を範囲で指定するには、「開始-終了」で記述します。開始もしくは終了は、省略できます。
記述例
- 2-5
- 2-
- -3
範囲や数値を混在して複数指定する
範囲や数値を混在して複数指定することも可能です。記述例
- 1-3,5,9-
4.ask each
ファイルを削除するかどうかを、1つ1つ確認しながら削除します。4-1.コマンドの実行
「4」もしくは「a」を入力して「エンター」キーを押します。以下のように削除対象のファイルが表示され、削除するかどうか入力を促されます。
4-2.ファイルの削除確認
以下のようにファイルの削除確認が行われます。削除するファイル名が表示されるので、削除するなら「y」を入力し「エンター」キーを押します。
ファイルを削除しないなら、何も入力せず「エンター」キーを押すか、「n」を入力して「エンター」キーを押します。
4-3.次のファイルの削除確認
同じように、次のファイルの削除確認が行われます。「4-2.」と同様の操作を行います。
4-4.ファイルの削除完了
すべてのファイルの削除確認及びファイルの削除が完了すると、以下のようにインタラクティブモードが終了します。5.quit
何もせずインタラクティブモードを終了します。5-1.コマンドの実行
「5」もしくは「q」を入力して「エンター」キーを押します。以下のようにインタラクティブモードが終了します。
6.help
コマンドのヘルプを表示します。6-1.コマンドの実行
「6」もしくは「h」を入力して「エンター」キーを押します。以下のように、コマンドのヘルプが表示されます。