budgie-remix 16.04.1
先日紹介した通り、2016/7/24に「budgie-remix 16.04.1」がリリースされました。「budgie-remix 16.04.1」は「budgie-remix 16.04」から多くのソフトウェアが更新され、様々な不具合が修正されています。
ようこそ画面の導入
「budgie-remix」初心者向けに、「ようこそ画面(Welcome App)」が導入されました。「ようこそ画面」は、「budgie-remix」の機能やコミュニティーの紹介など、初めて「budgie-remix」を利用するユーザーに必要な情報を提供します。
ようこそ画面を起動するには
「ようこそ画面」は、「Budgie」メニューを開き「システムツール」を選択し、「budgie welcome」をクリックすれば起動できます。パネルの設定をリセットする
「ようこそ画面」に、パネルの設定をリセットしてデフォルトの状態に戻す機能が追加されました。パネルの設定のリセットは、まず「DEFAULT SETTINGS」ボタンをクリックします。
以下の画面が表示されるので、「Reset Budgie Panel」ボタンをクリックします。
これでパネルの設定がリセットされます。
テーマの切り替え
「ようこそ画面」に、テーマの切り替えを行う機能が追加されました。上記のパネルのリセット同様「DEFAULT SETTINGS」ボタンをクリックすれば、以下のようにテーマを切り替える画面が表示されます。
「Arcテーマ」と「Gorgeous Materialテーマ」切り替えることができます。
ただし「Gorgeous Materialテーマ」はまだ動作しません。
budgie-remix 16.04.1の改良
「budgie-remix 16.04.1」で行われた改良です。1.budgie-screenshot-applet
スクリーンショットを作成するアプレットである「budgie-screenshot-applet」は、より安定して動作するようになりました。2.budgie-desktop-environment
デスクトップ環境のメタパッケージである「budgie-desktop-environment」の依存関係が更新され、多くのユーザーがよく利用するパッケージをデフォルトでインストールするようになりました。3.nautilus-share
「nautilus-share」の導入により、「Nautilus」から「Samba」を利用してファイル共有が行えるようになりました。4.policy-desktop-privileges
「policy-desktop-privileges」の更新により、今まで「sudo」が必要だったいくつかの場面で、「sudo」が必要なくなりました。5. ppa-purge
「ppa-purge」の導入により、登録したPPAをパージできるようになりました。6.bash-completion
「bash-completion」により、「端末」利用時に多くのコマンドの補完が効くようになりました。7.thermald
「thermald」により、「Sandy Bridge」以降のPCやラップトップで、より効果的な冷却が期待できます。8.acpi-support
ACPIをサポートする「acpi-support」の更新により、サポート対象のハードウェアが増えました。9.gvfs-fuse
「GNOME」向け仮想ファイルシステムの「gvfs-fuse」により、「GNOME」向けのアプリが自動的にマウントされたファイルシステムを認識できるようになりました。budgie-remix 16.10
次期バージョンである「budgie-remix 16.10」に関する情報です。リリースが少し遅れる
「GTK 3.20」リリース後、「budgie-remix」向けのテーマを適用したり「budgie-remix」のテストを行う必要があります。しかし「GTK 3.20」のリリーススケジュールと「budgie-remix 16.10」で行う作業のコストを照らし合わせると、「budgie-remix 16.10」のリリースは少し遅れるとのことです。
現在「Ubuntu 16.10」は、2016年10月13日にリリースされる予定です。
「budgie-remix 16.10」のリリースは2016年10月末か11月初旬辺りでしょうか。
壁紙コンテスト
「budgie-remix 16.10」向けの壁紙コンテストが開催されています。その他の情報
その他の情報です。新しいWebサイトがもうすぐオープン
モバイルやタブレット向けにも最適化された新しいWebサイトがもうすぐオープンします。新しいLightDM Greeter
ログイン画面の新しいデザインが考案されています。動作デモを確認できます。