kledgeb Ubuntuの使い方や日本語化、アプリの使い方を紹介しています。

Apache OpenOfficeの終了及びプロジェクトの解散

「Apache OpenOffice」のコミュニティーでは、「Apache OpenOffice」の終了及びプロジェクトの解散について議論が行われています。



Apache OpenOfficeプロジェクトは精力的な活動が不十分であり、プロジェクト維持していくには限界に来ていると、私は日頃から意見を述べてきた。
これも私の熟考した意見だが、余力と能力がある開発者や、そして一緒にプロジェクトを維持していくボランティアが十分に供給されていない。
それは理由の主軸ではないかもしれないが。

プロジェクトを推進する組織が十分に機能していない状況であり、その理由の一つが人手不足といったところでしょうか。

Apacheプロジェクトの成熟度モデル

Apacheが管理しているプロジェクトにおいて開発者達に期待される取り組みや程度の区分が、Apacheプロジェクトの成熟度モデルで定義されています。


最近いくつかの要素で深刻な問題になっている。

QU:20 安全でセキュアなソフトウェアを作ることは、プロジェクトにとって非常に優先順位が高い取り組みである
QU:50 プロジェクトは不具合報告に対し時宜にかなった反応に務める

「QU」とは「Quality(ソフトウェアの品質)」のことです。
つまり滞りなく脆弱性を公開し、滞りなくアップデートを提供し続けることです。
この取り組みが十分に機能していないといったところでしょうか。

OpenOffice.orgとApache OpenOfficeとLibreOffice

「OpenOffice.org」は「Sun Microsystems」により開発や管理が行われていました。
(更に元を辿れば「StarSuite」が前身となります。)

その後2010年に「Sun Microsystems」が「Oracle」に買収されたことをきっかけに、「OpenOffice.org」から派生した「LibreOffice」が誕生しました。
この時「OpenOffice.org」で活躍していた主な開発者達は、「LibreOffice」のコミュニティーに移っています。

更にその後2011年に「Oracle」は「OpenOffice.org」を「Apacheソフトウェア財団」にソースコードを提供し、「Apacheソフトウェア財団」による管理へと移りました。
これが「Apache OpenOffice」となります。


流れを見ると「LibreOffice」は、「OpenOffice.org」時代の人々や方針などのリソースを受け継いだソフトウェアといったところでしょうか。

UbuntuではLibreOfficeを採用

「Ubuntu」では「LibreOffice」を採用しています。
「Apache OpenOffice」は「Ubuntu」の公式リポジトリーに存在していません。
また多くのLinuxディストリビューションでも「LibreOffice」を採用しています。

「Apache OpenOffice」も「LibreOffice」も源流は「OpenOffice.org」であり、ユーザーから見れば似たようなオフィススイートです。

ですが、「Apache OpenOffice」のコミュニティーと「LibreOffice」コミュニティーは異なるコミュニティーです。

もし「Apache OpenOffice」プロジェクトが解散することになっても、「LibreOffice」には影響しません。

「Ubuntu」ユーザーはこの件を気にすることなく、引き続き「LibreOffice」を利用すれば良いです。

OpenOfficeブランド

「OpenOffice.org」は歴史あるソフトウェアです。
「OpenOffice.org」は「Windows」にも対応しており、「無料で利用できるオフィススイート=OpenOffice.org」という図式が成立するぐらい有名なソフトウェアでした。

特に「Windows」ユーザーにとって現在でもこの図式が崩れることなく「Apache OpenOffice」を(OpenOffice.orgだと思って)利用しているユーザーもいるかともいます。
このブランドが長年築き上げてきた価値の高さは、今でも生きているかと思います。

残念ながらこのブランドが引き継がれることなく「LibreOffice」が誕生するに至りましたが、もし「Apache OpenOffice」プロジェクトが解散した場合、今後「LibreOffice」がユーザーの間に定着していくことになるでしょう。

Windowsユーザー向けLibreOfficeの紹介 

「Windows」ユーザー向け「LibreOffice」の紹介です。
「LibreOffice」はクロスプラットフォームで開発されているソフトウェアですので、「Windows」にも「Mac OS X」にも対応しています。

「Windows Vista」以降のPCであれば、32bit版や64bit版の「LibreOffice」が利用可能です。
「LibreOffice」の開発や保守は活発に行われています。


使い勝手の違い

「LibreOffice」と「Apache OpenOffice」では、それぞれ独立してバージョンアップが行われています。
枝葉の機能には、操作方法が異なる点もあります。
多少の慣れは必要になるかもしれません。


関連記事一覧
オプション