Build 14946の変更点
2016年10月13日にリリースされた「Build 14946」の「WSL」に関する変更点です。リリースノート
変更点の詳細は、リリースノートを参照してください。機能の追加や改善
「Build 14946」で行われた機能の追加や改善です。リリースノートに記述されていない機能の改善も行われています。
1.ディレクトリーのリンクカウント
「VolFs」や「DrvFs」のstatで、ディレクトリーのリンクカウントに「0」を返すように変更されました。2.ソケットオプションのサポート
「IPV6_MULTICAST_HOPS」ソケットオプションをサポートしました。3.ttyごとに1つのコンソールI/Oループ
ttyごとに1つのコンソールI/Oループを使用するように制限しました。以下のようなコマンドが実行可能になります。
bash -c "echo data" | bash -c "ssh user@example.com 'cat > foo.txt'"
4.mountinfoとWindowsボリューム
「DrvFs」がマウントされたWindowsボリュームの名称で「mountinfo」に表示されるようになりました。不具合の修正
「Build 14946」で行われた不具合の修正です。リリースノートに記述されていない不具合の修正も行われています。
1.ユーザーアカウントの作成に失敗する不具合の修正
「Windows」のユーザーアカウントにスペースやクォーテーションマークが含まれている場合、「WSL」のユーザーアカウントの作成に失敗する問題が修正されました。2./proc/cpuinfoの空白文字
「/proc/cpuinfo」のスペースをタブ文字で表現するように修正されました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
3.mountinfoの修正
「/home」と「/root」が正しい名称で「mountinfo」に表示されるようになりました。Linux Test Projectのテスト結果
「Linux Test Project(LTP)」は、「Linux Kernel」やカーネルに関連した機能の信頼性、頑健性、安定性のテストを行うテストスイートを開発しているプロジェクトです。「WSL」は「Linux Kernel」相当の機能を提供するソフトウェアであり、「Linux Test Project」で「WSL」のテストを行った結果が公開されています。
- テストに合格した項目数:665(前回:665)
- テストに失敗した項目数:263(前回:263)