Plasma Mobile登場
「KDE」といえば、「Kubuntu」で採用されているデスクトップ環境である「Plasma Desktop」を開発しているコミュニティーです。その「KDE」からスマフォやタブレット向けOSである「Plasma Mobile」が登場しました。
「Plasma Mobile」を利用すれば、モバイルデバイスは完全にオープンで、PCのようなハッキングデバイスになります。
Plasma Mobileが目指すところ
Plasma Mobileの目標は、モバイルデバイスにとって完全でオープンソフトウェアなシステムになることである。
個人情報の扱いや通信・通話において、ユーザーがプライバシー保護を完全に制御できるよう設計されている。
Plasma Mobileは実用的なアプローチを取っており、サードパーティーのソフトウェアの利用を制限せず、ユーザーは利用するアプリやサービスを選択することができる。
そのため、様々なデバイスで別け隔てのない体験を提供する。
Plasma Mobileはオープンで標準的な仕組みや技術で実装されており、コミュニティーに参加している人達にとって、オープンで透過的なプロセスの元開発が行われている。
Plasma Mobileが利用できるデバイス
現在「Plasma Mobile」が利用できるデバイスです。インストール方法も紹介されています。
現在開発中であり、デバイスのすべての機能を完全にサポートしているわけではありません。
Plasma Mobileのテクノロジー
「Plasma Mobile」で使用しているテクノロジーやソフトウェアの紹介です。- Plasma Mobile(Plasmaワークスペース)
- KWin/Wayland (ウィンドウマネージャー/ディスプレイサーバー)
- Hybris(ARM)/DRM(Intel)
- Voicecall(ダイアラーUI/テレフォニー)
- oFono(モバイル向けアプリ開発フレームワーク)
- RIL(Radio Interface Layer/ラジオやモデムレイヤー)
- OHM(Open Hardware Monitor/デバイス監視)
- Telepathy(コミュニケーションフレームワーク)
- PulseAudio (サウンドサーバー)
DebパッケージやX向けアプリも利用可能
デスクトップPCのようにDebパッケージやX向けアプリも利用可能です。- Plasmaアプリ
- Ubuntu Touchアプリ(.click)
- GNOMEアプリ
- X11アプリ
- その他Qtベースのアプリ(SailfishやNemoなど)
パッケージのインストールはデスクトップと同じく、以下のコマンドを実行すればパッケージのインストールが可能です。
apt-get install パッケージ名