Cinnamon 3.2でメニューデザインが変わる
「Linux Mint 18.1」で採用される「Cinnamon 3.2」では、メニューのデザインが変わります。上記が新しいメニューデザインで、下記が従来(Linux Mint 18)のメニューデザインです。
Cinnamonメニューはデザインの見直しが行われ、最近その変更がCinnamonに取り込まれた。
従来のメニューは、CinnamonがGNOME Shellから派生した時のデザインを引き継いでおり、そのデザインが長い間使われていた。
新旧のメニューを見比べると、まず最初に吹き出しの矢印がなくなっており、画面端やパネル間の隙間がなくなっていることに気づくだろう。
このデザインはアプレットでうまく機能するが、ディスクレットのコンテキストメニュー等デスクトップ上のあらゆる場所で表示されるメニューでもうまく機能する。
またメニューの表示位置は、パネルやアプレット、ディスクレットなどメニューを開いたオブジェクトのすぐ近くに表示される。
この新しいGTK+メニューの動作は、以下を参照して欲しい。
吹き出しの矢印の削除により、テーマの開発者はCSSプロパティーによる広範囲なカスタマイズが可能になった。
また矢印の削除のおかげで、メニュー描画コードを素晴らしく簡潔なコードに変更できた。
これはパフォーマンスの改善や応答性の改善につながる。
テーマの仕様が変更された
今回のデザインの変更により、テーマの仕様が一部変更されました。「Cinnamon 3.2」向けにテーマを開発する開発者は、この変更点に注意する必要があります。
悪いニュースがある。
それは吹き出しの矢印の削除によりテーマの仕様が変更され、既存のテーマが動作しなくなることである。
一方で良いニュースもある。
背景を不透過のままにしない方法を取れたので、以前のテーマを完全に壊すには至っていないことである。
最低限テーマ内のスタイルクラスを「popup-menu」から「menu」へ変更する必要がある。
そうすれば基本的に以前のテーマも動作するようになる。
しかしそれだけでは見た目は十分にはならないだろう。
完全な見た目を提供するには、新しいスタイルクラスの記述が必要になる。
今回のテーマの仕様変更では、従来のCinnamonをサポートしつつ、新しいCinnamonをサポートすることも可能である。