UbuntuにSQL Serverをインストールするには
先ほど紹介した「SQL Serverパブリックプレビュー(SQL Server vNext CTP1)」を「Ubuntu」にインストールしてみます。サポートしているUbuntuのバージョン
現時点で「SQL Serverパブリックプレビュー」がサポートしている「Ubuntu」のバージョンは、「Ubuntu 16.04 64bit」です。メモリー要件
「Ubuntu」上で「SQL Server」を動作させるには、最低でも3.25GB以上のメモリーが必要になります。また現時点で「SQL Server」のテストは、最大256GBのメモリーを搭載した環境でのみテストされています。
インストール
「Ubuntu 16.04 64bit」に「SQL Server」をインストールします。作業はすべて「端末」から行うため、事前に「端末」を起動しておきます。
1.rootに切り替え
以下のコマンドを実行し、rootに切り替えます。
sudo su
2.リポジトリー認証キーの追加
以下のコマンドを実行し、リポジトリーの認証キーを追加します。
curl https://packages.microsoft.com/keys/microsoft.asc | apt-key add -
3.リポジトリーの追加
以下のコマンドを実行し、リポジトリーを追加します。
curl https://packages.microsoft.com/config/ubuntu/16.04/mssql-server.list > /etc/apt/sources.list.d/mssql-server.list
4.ユーザーに戻る
以下のコマンドを実行し、rootからユーザーに戻ります。
exit
5.パッケージインデックスファイルの更新
以下のコマンドを実行し、パッケージインデックスファイルを更新します。
sudo apt-get update
6.SQL Serverのインストール
以下のコマンドを実行し、「SQL Server」 をインストールします。
sudo apt-get install -y mssql-server
メモリー容量が3.25GB未満の環境でインストールを行うと、以下のエラーが発生します。
ERROR: This machine must have at least 3.25 gigabytes of memory to install Microsoft(R) SQL Server(R).
dpkg: アーカイブ /var/cache/apt/archives/mssql-server_14.0.1.246-6_amd64.deb の処理中にエラーが発生しました (--unpack):
サブプロセス 新しい pre-installation スクリプト はエラー終了ステータス 1 を返しました
libc-bin (2.23-0ubuntu4) のトリガを処理しています ...
処理中にエラーが発生しました:
/var/cache/apt/archives/mssql-server_14.0.1.246-6_amd64.deb
E: Sub-process /usr/bin/dpkg returned an error code (1)
dpkg: アーカイブ /var/cache/apt/archives/mssql-server_14.0.1.246-6_amd64.deb の処理中にエラーが発生しました (--unpack):
サブプロセス 新しい pre-installation スクリプト はエラー終了ステータス 1 を返しました
libc-bin (2.23-0ubuntu4) のトリガを処理しています ...
処理中にエラーが発生しました:
/var/cache/apt/archives/mssql-server_14.0.1.246-6_amd64.deb
E: Sub-process /usr/bin/dpkg returned an error code (1)
7.インストール完了
以下のように、「SQL Server」のインストールが完了します。初期設定を行う
「SQL Server」のインストールが完了したら、「SQL Server」の初期設定を行います。1.初期設定開始
以下のコマンドを実行し、初期設定を開始します。
sudo /opt/mssql/bin/sqlservr-setup
2.ライセンス
以下のようにライセンスのURLやパスが表示されるので、リンク先のライセンスの内容を読み、ライセンスに承諾できるなら「YES」を入力して「エンター」キーを押します。3.管理者のパスワード設定
「SQL Server」の管理者(SA)のパスワードを設定します。以下の画面が表示されるので、管理者(SA)のパスワードを入力し「エンター」キーを押します。
パスワードの確認
確認のため、もう一度同じパスワードを入力して「エンター」キーを押します。4.SQL Serverの起動確認
以下のように「SQL Server」を起動するかどうか尋ねられるので、「y」を入力して「エンター」キーを押します。5.PC起動時のSQL Serverの起動確認
PC起動時に「SQL Server」を自動的に起動するかどうか尋ねられます。PC起動時に「SQL Server」を自動的に起動したいなら、「y」を入力して「エンター」キーを押します。
6.設定完了
以上で設定完了です。SQL Serverが起動しているか確認するには
「SQL Server」が起動しているか確認するには、以下のコマンドを実行します。
systemctl status mssql-server
上記のように「actrive (running)」となっていれば、「SQL Server」が起動しています。