IoTデバイスとセキュリティーリスク
IoTデバイスの利用者(消費者)のうち約半数(48%)が、IoTデバイスのセキュリティーリスクに注意を払っていないとのホワイトペーパー(調査報告書)が公開されました。このホワイトペーパーは「Canonical」によって作成され、調査はUKの市民2000人以上に対して行われました。
今やIoTデバイスは高機能化しており、ネットワーク上のデバイスとして動作します。
IoTデバイスを利用している消費者の約半数は、自身が利用しているIoTデバイスが外部から侵入され、サイバー攻撃の踏み台になる可能性について気づいていない、気にかけていないとのことです。
啓蒙が不十分
この報告書では、消費者に対してインターネットセキュリティー及びIoTに関する十分な啓蒙が行われておらず、消費者の意識向上に大きく寄与する活動が欠如している点を強調しています。政府で行っているオンラインサイバー啓発活動では、受講者のうち37%の消費者が依然自身が利用しているIoTデバイスにセキュリティーリスクはないと信じています。
関心が薄い
また2016年に発生したセキュリティーの問題に関し消費者の関心は薄く、79%の消費者がIoTのセキュリティーやプライバシーに関するニュースに普段から目を通すことなく、78%の消費者は去年からセキュリティーリスクは増大していないと考えています。アップデートに積極的ではない
この報告書では、消費者の意識向上に向けた教育は限定的であり、セキュリティー更新プログラムを積極的に適用する消費者は少なく、多くの消費者はたまにしかセキュリティー更新プログラムを適用しないか、もしくは全く適用しない点についても指摘しています。業界全体が責任を持ってこの課題にあたるべき
現在行われている啓蒙活動はまだ長い道のりの途中であり、IoTデバイスを最新の状態に保ち脆弱性を排除できるようIoT業界全体が責任を持ってこの課題にあたるべきであるとのことです。IoTデバイスとは
IoTデバイスとは、いわゆるスマート家電などに代表されるネットワーク通信機能を持ったデバイスのことです。スマフォからエアコンや冷蔵庫、洗濯機を操作するなど、インターネットを経由して双方向の通信を行うデバイスはIoTデバイスに該当します。