不具合により、X.Org Server 1.19がリリースに間に合わないかもしれない
以前紹介した通り「Ubuntu 17.04」では、「X.Org Server 1.19」が採用される予定です。「X.Org Server 1.19」では、ハイブリッド環境でティアリングを軽減するPRIME synchronizationのサポートや、OpenGL上で2Dアクセラレーションを行うGLAMORの改善、及びThreaded Inputのサポートが行われています。
X.Org Server 1.19はまだ採用されていない
2017年3月23日に「Ubuntu 17.04 最終β」がリリースされましたが、現在「Ubuntu 17.04」で採用されている「X.Org Server」は、「X.Org Server 1.18.4」です。「X.Org Server 1.18.4」は「Ubuntu 16.10」で採用されている「X.Org Server」と同じバージョンです。
致命的な不具合
「X.Org Server 1.19」のテストにて、描画が正常に行われなかったり、ローグラフィックモードになってしまう問題や、マウスやキーボードの入力が正常に行われない問題が見つかり、「Ubuntu 17.04 最終β」のリリースには間に合いませんでした。現在「X.Org Server 1.19」は、マイナーアップデートした「X.Org Server 1.19.3」を元にテストが行われていますが、まだリリースできる状況ではありません。
- FFe: xserver 1.19.3
- PRIME synchronization not working with xserver-1.19.x
- Ubuntu 17.04 Still Hasn't Landed X.Org Server 1.19