Plasma Discoverからアップデートしよう
「KDE neon」の公式ブログにて、パッケージのアップデートは「apt」コマンドではなく、「Plasma Discover」からアップデートする方法を推奨しています。「KDE neon」は、最新のKDE環境を提供するOSです。
特に開発者向けに提供されている「Developer Edition」では、頻繁にパッケージのアップデートが提供されます。
「Developer Edition」だけでなく「User Edition」でもそうですが、新しいバージョンのKDE環境が提供される際、ユーザーは何かしらの方法でパッケージ群をアップデートする必要があります。
パッケージ構成が変わる
KDEが環境がメジャーアップデートした時など、アップデートの状況によってはパッケージ構成が変わることがあります。この時、ユーザーが「apt」コマンドを利用して端末からパッケージを行う場合、パッケージ構成の変更含めてアップデートを行う必要があります。
すべてのアップデートが適用されない?
しかし「apt」コマンドの使い方によっては、すべてのアップデートが適用されないケースがあります。これは「apt」コマンドの不具合ではなく、ユーザーの「apt」コマンドの使い方の問題です。
この背景には、「apt」コマンドの表現上のややこしさがあるでしょう。
ユーザーが混乱する
ユーザーの中には「apt」コマンドの使い方に不慣れなユーザーがおり、「apt upgrade」を実行すればすべてのパッケージがアップデートされると期待するユーザーがいます。しかし残念ながらこの方法では、すべてのパッケージがアップデートされるとは限りません。
パッケージ構成が変わる場合、ユーザーが期待する結果とは異なる結果になります。
Plasma Discoverからアップデートしよう
そこで公式ブログでは、パッケージのアップデートを「Plasma Discover」からアップデートする方法を推奨しています。「Plasma Discover」はGUIのアプリですし、操作方法で困ることはないでしょう。
システムトレイのUpdatesアイコンから、「Plasma Discover」を呼び出すことも可能です。
コマンドからパッケージをアップデートしたい場合は
コマンド(CUI)を利用してパッケージのアップデートを行いたい場合は、以下のコマンドを1行ずつ実行します。
pkcon refresh
pkcon update
pkcon update
この方法は、「Plasma Discover」からアップデートした結果と同じ結果になります。
「pkcon」コマンドは、PackageKitのコンソールクライアントコマンドです。
ただ一部変わった日本語訳が含まれているため、ちょっと分かりにくい部分があるかもしれません。
(Proceed with changes?/変更したまま継続しますか? )
コマンドの頭に「LANG=C 」を付けて実行すれば、英語で表示されます。