Apache Software License 2.0に変更する作業
以前紹介した通り、OpenSSLのライセンスをApache Software License 2.0に変更する作業が行われています。OpenSSLの公式ブログにて、現状とその過程が紹介されています。
OpenSSLの貢献者全員にライセンス変更の可否について確認する作業が行われていますが、現在40%の貢献者からライセンス変更の可否について回答がありました。
この数値はOpenSSLの元となったSSLeay含め20年近く前から存在するOpenSSLプロジェクトにとって、悪くはない数値であるとのことです。
OpenSSLプロジェクトは引き続き回答をもらっていない貢献者に対し、今後数カ月に渡り連絡を取っていきます。
さて回答をもらった多くの貢献者から、今回のライセンス変更に対し肯定的な回答を得ました。
一方で10人近くの貢献者がライセンスの変更に反対しています。
OpenSSLプロジェクトは貢献者の判断を尊重しており、同意が得られなかった変更に関しては再実装や実装の削除を行うなど、変更をどのように扱うのか精査が行われています。
現在43の変更(コミット)がレビュー対象になっており、例えば以下のような作業が行われています。
- OpenBSD設定データの書き直し(16コミット)
- スペルミスの修正ような権利が発生しない変更(7コミット)、
- CryptoDevエンジンの削除(2コミット)
- 変更の削除(Undo five commits/Undo commit d420ac2)