Ubuntu Desktop週刊ニュースレター(2017/6/30)
「Ubuntu Desktop」の週一ミーティングの要約と、「Ubuntu Desktop」ユーザー及び開発者の多くが関心を持つであろう情報が紹介されています。先週のUbuntu Desktop週刊ニュースレターは、以下を参照してください。
いくつか内容をピックアップします。
GNOMEへの移行
開発チームでは、アップグレード時にスムーズに「Unity」から「GNOME Shell」環境に移行できるよう、引き続き作業が行われています。お気に入りアプリの移行や、Amazonランチャーの名称移行、スケーリングファクターに新しいアルゴリズムの採用、Unityのシステム設定をGNOMEのシステム設定に移行させるなど、様々な作業が行われました。
変更の詳細は、以下を参照してください。
ライブパッチの統合作業
「ソフトウェアとアップデート」に、ライブパッチサービスのインストール状況や、サービスが利用可能かどうか現在の状況を表示するウィンドウを配置する作業が行われていますが、デザインチームのフィードバックを元にレイアウトのアップデートが行われました。またライブパッチチームは、ライブパッチセットアップツールからキーの登録や取得ができるように、認証APIの実装作業を行っています。
Snap版LibreOffice
テスト向けにSnap版LibreOffice 5.3.4がリリースされました。Intel GPU環境でハードウェアアクセラレーションによる動画再生
Intel GPU環境でハードウェアアクセラレーションによる動画再生の対応作業が進められています。しかしその過程において、多くの不具合が見つかっています。
これらの不具合は、Intel VAドライバーやTotem、GStreamerで見つかっており、開発チームは不具合の対応を行っています。
詳細は以下を参照してください。
現在はIntel GPU環境に注力していますが、その後NVIDIAやAMDの環境でも対応作業が行われる予定です。
着信時、音楽の再生を停止するプラグインの有効化
「Pulse Audio」の「Cork plugin」が有効化され、SkypeのようなVOIPクライアントソフトが着信した際、自動的に音楽再生を停止したりミュートにする機能が利用できるようになります。詳細は、以下を参照してください。
Unity 7のローグラフィックモードの改善
開発チームは「Ubuntu 16.04」向けに「Unity 7」のローグラフィックモードの改善や不具合の修正を行っています。ローグラフィックモードは、性能の低いGPU上で「Unity 7」を利用しているユーザーや、リモートデスクトップ上で「Unity 7」を利用しているユーザーの多くが利用するモードです。
フェードアウトのアニメーション時間を0に設定しているにも関わらず、アニメーションが行われてしまう問題の修正や、ウィンドウのリサイズ時、必要に応じてウィンドウボーダーのみ再描画するようイベントを最適化し、シェルの不透明領域で使用される平均色を求める処理の改善が行われます。