Linux 4.14でRyzen CPU向けサーマルドライバーのサポートの兆しがまだ見えない
「Linux 4.14」で「Ryzen CPU(Zen/Ryzen/Threadripper/EPYC)」のサーマルドライバーのサポートの兆しがまだ見えていません。サーマルドライバーはCPUの温度を監視するドライバーであり、CPUの温度に応じて制御を行うソフトウェアや温度情報を表示するソフトウェアで利用されます。
「Ryzen CPU」が発売されて数カ月経ちますが、現状サーマルドライバーのサポートが行われていない状況です。
「Linux 4.13」のリリースに問題がなければ、「Linux 4.14」のマージウィンドウがもうすぐ開かれます。
サブシステムのメンテナーは「Linux 4.14」へマージ予定の実装を「-next」ツリーで用意していますが、hwmonのメンテナーのツリーには「Ryzen CPU(Zen/Ryzen/Threadripper/EPYC)」のサーマルドライバーのサポートが含まれていません。
とは言え”現状は”という前提なので、今後「Ryzen CPU」のサーマルドライバーのサポートが行われる可能性はあります。
オーバークロックに注意
オーバークロックなど過度に熱を発生させる使い方をしなければ、多くのユーザーが気にすることはないでしょう。十分な冷却を行っているなら、過度な心配は必要ありません。
しかし現状を把握しにくいため、気になるユーザーは多いかと思います。
またもし「Linux 4.14」でサポートが行われたとしても、「Ubuntu 17.10」では「Linux 4.13」が採用される予定であるため、「Linux 4.14」以降のバージョンは「Ubuntu 18.04」で採用されることになります。