Ubuntu Dockの背景の透過度が動的に変化
「GNOME 3.26」がリリースされ、「Ubuntu 17.10」では現在「GNOME 3.26」が利用できるようになっています。もちろんこれにはアップデートされた「GNOME Shell 3.26」が含まれています。
以前紹介したように、トップパネルの透過設定については文字の見づらさが指摘されており、「GNOME Shell 3.26」で透過設定を採用するかどうか検討が行われました。
そして「GNOME Shell 3.26」では、引き続きトップパネルの透過設定が採用されています。
同様に以前紹介したように、もし背景の透過設定が「GNOME Shell 3.26」で引き続き有効なら、Ubuntuの開発チームは「Ubuntu Dock」の透過設定を見直すとの判断を行っていました。
それらを受けて、「Ubuntu Dock」の透過設定が見直されました。
動的にトップパネルの透過設定が変わる
トップパネルの透過度はデフォルトで動的に変化するように設定されています。アプリのウィンドウがトップパネルの近くになければ、トップパネルの背景が半透明になります。
もしアプリのウィンドウがトップパネルの近くにあれば、トップパネルの背景は透過しません。
そしてトップパネルの透過度はアニメーションするように変化します。
この機能は、「GNOME 3.26」のリリースノートでも紹介されています。
Ubuntu Dockのデザインが合わない
デスクトップ上にウィンドウがない時、トップパネルの透過度と「Ubuntu Dock」の透過度が異なっており、トップパネルと「Ubuntu Dock」に一体感が感じられません。では「Ubuntu Dock」をどのように調整すれば、あるいは、どのように見せればよいのでしょうか?
最初のアイデア
最初のアイデアは、「Ubuntu Dock」にも動的に透過度を設定する機能をもたせることでした。この手法では、トップパネルと「Ubuntu Dock」それぞれに現在の状態を表す情報を持っていました。
しかしこの見せ方は、以下のように奇妙な印象を与えることになりました。
頻繁なちらつきを感じ、トップパネルと「Ubuntu Dock」が一体感なく変化しました。
トップパネルと「Ubuntu Dock」が連携して動作しておらず、一方の透過・不透過の状態が、もう一方に反映されていませんでした。
トップパネルとUbuntu Dockの連携
トップパネルと「Ubuntu Dock」は別々に提供されるソフトウェアですが、開発者はこれらを組み合わせた環境を1つのシェルUIとして捉え、トップパネルと「Ubuntu Dock」がお互いの状況を反映し合うように変更しました。つまり一方の透過・不透過の状態が、もう一方に反映されるようになりました。
結果以下のような挙動になります。