Yunitの活動状況
「Yunit」は、「Yunit」デスクトップ環境を開発するコミュニティー及びプロジェクトです。「Yunit」は「Unity 8」をフォークしたデスクトップ環境であり、「Unity 8」の開発を継続するプロジェクトです。
Qt 5.9をUbuntu 16.04へバックポート
プロジェクトの最初の目標は、「Debina(stable/testing/sid)」及び「Ubuntu 16.04」で「Yunit」を利用できるようにすることでした。次に開発チームは「Qt 5.9」を「Ubuntu 16.04」へバックポートすることに先月から注力し、本日このバックポート作業が完了しました。
これらのパッケージは「Yunit」のリポジトリーから利用できるようになっています。
UBPortsにとって大きな利点となる
LTS版の「Ubuntu」である「Ubuntu 16.04」に「Yunit」を提供すること、及び「Qt 5.9」をバックポートし「Yunit」が「Qt 5.9」ベースで動作させることは、「Ubuntu Touch」を「Ubuntu 16.04」ベースに移行しようとしている「UBPorts」にとって大きな利点となります。Debian sidでの取り組み・Ubuntu 17.10への移植
上記とは別に開発チームは「Debian sid」にて、ビルド環境を「GCC 6」から「GCC 7」へ切り替える取り組みを行っています。また「Yunit」を「Ubuntu 17.10」で利用できるよう「Yunit」の移植作業を行っており、現在の作業の成果は「Yunit Test Builds」で公開されています。
この成果は最終的に「Yunit」の公式リポジトリーに取り込まれます。
unity-system-compositorをMirALへ移植する作業
「Canonical」の「MirAL」の開発者の協力を得て、「unity-system-compositor」を「MirAL」へ移植する作業が行われています。現在「unity-system-compositor」は、直接「MirサーバーAPI」を利用しています。
つまり「libmirserver」をリンクしており、「libmirserver」のリリースによりABIが変わると「Yunit」をリビルドしなければならない状況です。
「MirAL」はコンポジターとディスプレイサーバー間の抽象レイヤーであり、「unity-system-compositor」を「MirAL」へ移植することで、今後リリースされる新しいMirサーバーとの互換性を確保しやすくなります。
加えて将来、「Wayland」プロトコル上で「unity-system-compositor」を動作させられるようになるでしょう。