Windows 10 Fall Creators Updateで何が変わるのか?
もうすぐ「Windows 10」向け大型アップデートである「Windows 10 Fall Creators Update」がリリースされます。「Micorsoft」の公式ブログにて、「Windows 10 Fall Creators Update」に含まれる「Windows Console」の新機能と変更点が紹介されています。
1.アクセシビリティーの改善
今まで「Windows Console」は、「Windows Narrator」のようなスクリーンリーダーのサポート状況が不十分でした。そのためサードパーティー製のスクリーンリーダーである「JAWS」や「NVDA」は、コンソール内の文字を読むために非常に複雑な処理を行っていました。
「Windows 10 Fall Creators Update」ではこの状況が改善され、「Windows Narrator」やサードパーティー製のスクリーンリーダー、そして「Windows UI Automation infrastructure(UIA)」を利用したツールから、「Windows Console」内のコンテンツを読み込めるようになりました。
その動作デモは、以下の動画を参照してください。
今後更に詳しい情報が公開される予定です。
2.テキストレンダリングの改良とVTコードのサポート改善
テキストレンダリングの改良とVTコードのサポート改善が行われています。LinuxやMacのコンソールで期待されるようなテキストレンダリングが「Windows Console」でも行われるようになりました。
例えばvimのカラーテーマに従うように正しくテキストが描画されるようになりました。
またウィンドウのサイズを変更した時にテキストが今までより正しく再配置されるようにました。
さらにある特定の状況でテキストの描画パフォーマンスが向上しました。
今後も改良を続けていく
「Windows Console」は今後も改良され続けていきます。テキストの入力やテキスト処理、そしてVTのさらなるサポート改善など、将来のリリースに向けて重要な改良が計画されています。
3.新しいデフォルトのカラースキーム
コンソールのデフォルトのカラースキームが刷新されました。30年以上使われ続けてきたカラースキームが「Windows 10 Fall Creators Update」で変わります。
例えば深い青色を液晶ディスプレイで表示すると視認性が悪く、今どきのディスプレイに適合した色ではありませんでした。
視認性が悪い色も含めすべての色が、モダンな環境に合うように調整されました。
詳細は以下を参照してください。
4.カラースキームのカスタマイズを行うColorTool
上記の「3.」に関連しますが、カラースキームのカスタマイズを行う「ColorTool」がリリースされました。ユーザーは「ColorTool」を利用してカラースキームをカスタマイズすることができます。
詳細は以下を参照してください。