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Linux Mint 19で発生する問題

「Linux Mint 19」で発生する問題の紹介です。



1.アップグレードに失敗する問題

「Xenial(Ubuntu 16.04)」で行われた「Mesa」のアップデートが「Ubuntu」と「Linux Mint」のアップグレードに影響を与え、アップグレードに失敗するようになりました。

「Linux Mint」は、2018年7月7日にアップグレードをブロックし、アップグレードを行ったユーザーに「TimeShift」を利用してアップグレードを元に戻すように通知しました。
そして2018年7月9日にこの問題が修正され、再度アップグレードが可能になりました。

この問題はすでに解決しています。

2.UEFI環境でインストールに失敗する問題

最近行われた「GRUB」のアップデートが、「Linux Mint」が提供するパッケージの1つに影響を与えました。
この問題は、UEFI環境でインターネットに接続されたライブセッションから「Linux Mint」をインストールすると、インストールに失敗する問題です。

この問題は新しい「GRUB」のアップデートによってのみ引き起こされる問題であり、QAやβテストで検出することができませんでした。
問題発覚後、この問題は数時間のうちに修正され、修正されたパッケージがリポジトリーにアップロードされましたが、「Linux Mint」のディスクイメージにこの修正はまだ反映されていません。

開発チームはリリースノートを更新し、この問題を回避するため「Linux Mint」をオフラインでインストールするように案内しています。

ディスクイメージについて

この問題に対応したパッケージを含む「Linux Mint」のディスクイメージは、昨日QAをパスしました。
今後数日以内に修正版ディスクイメージが提供され、既存のディスクイメージを置き換える予定です。

3.Linux kernel 4.15.0-24でOSが起動しない、起動が遅い問題

「Linux kernel 4.15.0-24」をインストールした一部のPCで、OSが起動しなかったり、OSの起動に非常に時間がかかるようになる不具合が報告されています。


この問題は「Ubuntu」側で修正作業が行われています。

また「Linux Mint 18(Ubuntu 16.04ベース)」では、開発チームは「Linux kernel 4.15」系に関する否定的なフィードバックを受け取っています。

「Ubuntu」はHWEカーネルを「Linux kernel 4.15」系に切り替える判断を行っていますが、「Linux kernel 4.15」系では一部のプロプライエタリーなドライバー(nvidia-304 〜 nvidia-340)はまだサポートされていません。

4.VPN/Samba/Wineに影響するリグレッション

開発チームは「Ubuntu 18.04」でVPN/Samba/Wine(最近修正された)に影響を与えるリグレッションを発見しました。
「Linux Mint 19」にとって「Ubuntu 18.04」は全く新しいベースOSであり、今後時間の経過と共に不具合の修正や、安定性に磨きがかかっていくことでしょう。

LMDE 3

「LMDE 3」に関する話題です。

2種類の異なるインストーラー

「LMDE 3」では、2種類の異なるインストーラーが提供される予定です。
元々提供している「live-installer」に加え、「Calamares」が追加されます。
「Calamares」は、アプリケーションメニューから見つけることができます。

「live-installer」の動作は安定しており、「live-installer」は開発チームにとってメンテナンスや不具合の調査、そして改良作業が非常に容易に行なえますが、「Calamares」はより高度なパーティションの構築が行え、「LUKS」によるディスクの完全な暗号化も可能です。

どちらのインストーラーも、「BIOS」及び「UEFI」環境でのOSのインストールをサポートしています。
現在開発チームは、この件に関するフィードバックを募集しています。

LMDE 3 β版のリリーススケジュール

「LMDE 3」は現在QAによるテストを行っており、「LMDE 3 β版」が2018年7月末にリリースされる予定です。

Cinnamonのパフォーマンス改善作業

「Cinnamon 3.8」から行われている「Cinnamon」のUXの改良作業が現在も継続的に行われています。

VSyncとパフォーマンスコスト

現在開発チームは「VSync」に焦点をあて、特に「VBlank」に同期する「Sync to VBlank」を設定する「CLUTTER_VBLANK」に注目しています。

「VSync」はスクリーンティアリング(画面のチラツキ)を防ぎますが、パフォーマンスに影響を与えます。

この影響は、マウスでアプリのウィンドウをドラッグする時に発生します。
ウィンドウをドラッグしたままマウスカーソルを左から右へ移動した時、マウスの移動に合わせ正確にウィンドウが追従して描画されません。
マウスの移動に対しウィンドウの移動が少し遅れます。
あたかもマウスカーソルとウィンドウがゴム紐で結び付けられたような動きになります。

またFPSもこれに影響を受けている節があり、FPSの改善は「Cinnamon」のパフォーマンスに良い影響を与えるでしょう。

「VSync」を無効にすればこのような遅延は解消され、マウスカーソルの移動にウィンドウが正確に追従するようになります。
しかし「VSync」を無効にするとスクリーンティアリングが発生します。

スクリーンティアリングを防ぎつつパフォーマンスを改善するために

モダンなNVIDIA製のGPUでは、「NVIDIA Settings」で「Force Composition Pipeline」を利用することでスクリーンティアリングを防ぐことができます。
これを利用し「Cinnamon」で「VSync」を無効にすれば、スクリーンティアリングを防ぎつつより高速なデスクトップ環境を利用できるようになります。

現在開発チームはこれに着目し、様々な設定やGPUを組み合わせテストを行っています。
ただしこれで完全な解決策が見つかる保証はありませんし、デフォルトでスクリーンティアリングを防ぎつつパフォーマンスを改善した「Cinnamon 4.0」が提供できる保証もありません。

もし良い解決策が見つけられなかったら、開発チームはユーザーが簡単に環境の設定を適切に行えるよう、スクリーンティアリングやパフォーマンスに関する情報の提供や、「システム設定」から「VSync」の設定を変更する方法等、何かしらの仕組みを提供する予定です。

CinnamonでFPSを表示し、VSyncのテストを行うには

「Cinnamon」でパフォーマンスのテストを行う方法です。
「Cinnamon」でFPSを表示するには、以下のコマンドを実行し、「Cinnamon」を再起動します。

CLUTTER_SHOW_FPS=1 cinnamon --replace


「VSync」を無効にしてFPSを表示するには、以下のコマンドを実行し、「Cinnamon」を再起動します。

CLUTTER_VBLANK=none CLUTTER_SHOW_FPS=1 cinnamon --replace

ウィンドウをスクリーン上で移動した時に、FPSの結果に違いがあるかどうか確認します。
また動画の再生時やリストの上下スクロール時にスクリーンティアリングが発生するか確認します。

またテストは非フルスクリーンウィンドウで行ってください。
フルスクリーンウィンドウは「Cinnamon」のコンポジションをスキップするため、意図したテスト結果にはなりません。

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