まだUbuntu 18.04 LTSへアップグレードできない理由
以前紹介したように、現在「Ubuntu 16.04 LTS」を利用しているユーザーには、直接「Ubuntu 18.04 LTS」へアップグレードできるアップグレードパスが提供されます。アップグレードパスが提供される時期は「Ubuntu 18.04.1 LTS」リリース後です。
「Ubuntu 18.04.1 LTS」は2018年7月26日にリリースされ、今日で約2週間強経ちました。
しかし現時点で「Ubuntu 18.04 LTS」へのアップグレードパスはまだ提供されていません。
追記(2018/8/14)
「Ubuntu 18.04 LTS」へアップグレードできるようになりました。アップグレードに失敗する問題
まだアップグレードパスが提供されない理由は、以下の問題があるためです。アップグレード時、一部の環境で「gnome-menus」に関連する問題が発生し、アップグレードに失敗します。
そのためこの問題が解決されるまで、「Ubuntu 18.04 LTS」へのアップグレードは提供されません。
アップグレードの提供時期
現在開発チームはこの問題の解決に取り組んでおり、問題の修正及びテストが行われています。うまく行けば今週の初めには、「Ubuntu 18.04 LTS」へのアップグレードが提供される予定です。
日本時間だと、早くて月曜の深夜か火曜日辺りでしょうか。
update-manager -dの使用に注意
以前「Ubuntu 14.04 LTS」から「Ubuntu 16.04 LTS」へのアップグレードに関し、「update-manager -d」の使用に関する内容を紹介しました。今回のようにアップグレードに失敗する致命的な問題が見つかった場合は、問題が解決するまでアップグレードが提供されません。
余計なトラブルを回避するために
「Ubuntu 16.04 LTS」ユーザーの中には「Ubuntu 18.04 LTS」へ早くアップグレードしたいユーザーもいるかと思いますが、余計なトラブルを回避し、可能な限り安全にアップグレードするために、正式なアップグレードパスが提供されるまで待ちましょう。ちなみに「do-release-upgrade -d」や「do-release-upgrade -p」も同様に開発者やテスター向けの機能なので、使用に注意しましょう。