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Linux MintやCinnamonの開発状況

「Linux Mint」開発チームは月刊ニュースにて、「Linux Mint」や「Cinnamon」の開発状況を紹介しています。



Nemo 4.0

「Nemo」は「Cinnamon」で採用されているデフォルトのファイルマネージャーです。
「Nemo 4.0」の開発作業が行われています。


パフォーマンスの向上

「Nemo 4.0」ではファイルの列挙や表示に関する処理の最適化を行い、 パフォーマンスが大幅に向上する予定です。

あるテストケースでは、2.5倍近く「Nemo」の動作パフォーマンスが向上しています。
ファイルマネージャーは日々利用するソフトウェアですから、このパフォーマンスの向上はすべてのユーザーにとって価値の高い改良でしょう。

見た目の改善

アイコンサイズやアイコンの配置間隔の改善により、「Nemo」の見た目が改良されました。

ファイル作成日時の表示

ファイルの作成日時を表示する機能がサポートされました。
ただしこの機能を利用するには、ファイルシステムが「ext4」でフォーマットされており、かつ、「Linux kernel 4.15」以上のバージョンの「Linux kernel」を利用している必要があります。
また暗号化されたホームディレクトリー内のファイルに対し、この機能は利用できません。

Python 3への移行

「Nemo-python」及びすべてのNemo拡張プラグインは、「Python 3」へ移植されました。

XappStackSideBarウィジェットの開発

「libxapp」に「XappStackSideBar」ウィジェットが追加されました。
「XappStackSideBar」ウィジェットは、アイコンを並べるサイドバーを実装したウィジェットであり、既存の「XappPreferencesWindow」を利用しているウィンドウでは、「XappStackSideBar」ウィジェットを利用できるようになりました。

例えば「Nemo 4.0」の設定画面の見た目は、以下のようになります。

 

Cinnamon

「Cinnamon」に関する話題です。

Muffin 4.0

「Muffin」は「Cinnamon」で利用しているウィンドウマネージャーです。
以前「VSYNC」や入力ラグ(操作ラグ)、パフォーマンスの向上など「Muffin」に関する改善作業が行われました。
この作業の成果がすべて「Muffin 4.0」に取り込まれました。

これによりNVIDIA GPU環境で入力ラグが改善され、ウィンドウ移動時に応答性が良くなりました。
またシステム設定でVSYNCオフを設定できるようになりました。
この設定によりVSYNCをGPUドライバーに任せ、ドライバーの質が高ければ入力ラグがなくなり、パフォーマンスを向上させることができます。
ただしドライバーがVSYNCを適切に処理できない場合、スクリーンティアリングが発生します。

Mutter向け修正の取り込み

「GNOME」で「Mutter」に適用された修正やパッチの多くを取り込み、「Muffin」は埋め込み版の「COGL」と「Clutter」を使用するようになりました。
また「Mutter」で行われたパフォーマンスの改善も、「Muffin」に取り込まれています。

CJSの改善

「CJS」は「GNOME」の「GJS」で行われた多くの修正が取り込まれました。
これにはガーベジコレクションの改良も含まれています。

GPUに依存する処理の改良

GPUに大きく依存する処理に非常に多くの修正や改善が行われました。
ただその改善により得られる結果は環境により異なり、β段階でリグレッションが発生する可能性があります。

開発チームの結果に対する印象は肯定的であり、NVIDIA GPUを搭載した環境で「Cinnamon 4.0」を動作させた場合、GPUメモリーの使用量が250MBを超えることはほとんどありませんでした。
また「Cinnamon 3.8」より応答性がよく、過去長い間抱えていた描画に関する問題が解消されることでしょう。

ソフトウェアソース

「ソフトウェアソース」からデバッグシンボルを簡単にインストールできるようになりました。


スタックトレースとデバッグシンボル

ソフトウェアがクラッシュした時、「mintreport」がクラッシュに関するスタックトレースの情報を生成します。
この情報は開発者がクラッシュの原因を調査する時に活用され、不具合修正の最初のステップとなります。

ただ意味のあるスタックトレースを生成するには、ユーザーがデバッグシンボルをインストールしている必要があります。

デバッグシンボルの配置場所が変わる

「Debian」では、ミラーサーバーの帯域を効果的に節約するため、デバッグシンボルを「main」リポジトリーから別のリポジトリーへ移動することを決定しました。
これは「Debian」及びその派生である「LMDE」だけでなく、「Ubuntu」や「Linux Mint」にも影響します。

デバッグシンボルの配置場所が変わったことで、デバッグシンボルのインストールはユーザーにとって今までよりも難しい作業になりました。

簡単にデバッグシンボルをインストールできるように

そこでユーザーが簡単にデバッグシンボルをインストールできるようにするため、「ソフトウェアソース」にデバッグシンボルが配置されているリポジトリーを簡単に追加できる機能が追加されました。

重複するリポジトリーを削除する機能の追加

デバッグシンボルの話とは別に、「ソフトウェアソース」に重複するリポジトリーを削除する機能が追加されました。
この機能は「ソフトウェアソース」の「Maintenance(メンテナンス)」からアクセス可能です。

こんにちは!

開発者には、ユーザーが何を必要としているのか、ユーザーに何を提供すれば良いのか、何をすれば良いのか、解決策を把握できない地域がいくつか存在します。
東方がその1つであり、日本はそこに含まれています。

RTLのサポートや入力メソッド、アクセシビリティーなど、ユーザーからフィードバックを受け取っても、その地域ならではの内容は、開発者にとって理解が困難な内容もあります。

言語設定の改良

しかし今や開発チームに基本的な日本語を理解できるメンバーが2名おり、言語設定の改良作業が行われました。
まず最初の改善は、言語設定と入力メソッドの設定を別々のアプリケーションに分離したことです。

各言語毎に専用のページを表示

入力メソッドのUIは見直しが行われ、アイコンサイドバーを使用しインストール済みの各言語毎に専用のページを表示するようになりました。


この画面では、ユーザーが選ぶべきインプットメソッドフレームワークやインプットメソッドの情報、言語の入力に必要な操作を表示しています。

Fcitxのサポート改善

 「Cinnamon 4.0」では、インプットメソッドフレームワークである「Fcitx」のサポートが改善されました。
「Fcitx」が動作している時にキーボードアプレットが非表示になります。

テキストエディター

テキストエディターのステータスバーに、現在のモードがスペースモードなのかタブモードなのかを表示する機能が追加されました。

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