Ubuntu Desktopの既知の問題と注意事項
リリースノートから「Ubuntu 18.10」の既知の問題と注意事項を紹介します。- リリースノート:ReleaseNotes
- リリースノート(日本語):リリースノート
主にデスクトップユーザー向けの内容を紹介します。
1.Ubuntu 32bitユーザーにアップグレードは提供しない
現在「Ubuntu 18.04 32bit版」を利用しているユーザーは、「Ubuntu 18.10」へのアップグレードが提供されない予定です。詳細は以下を参照してください。
2.ファイルシステムが破損する
すでに「Ubuntu 18.10」がインストールされている環境に共存して「Ubuntu 18.10」をインストールすると、インストール後にリサイズされたファイルシステムが壊れます。先にインストールした「Ubuntu 18.10」のファイルシステムが破損し、「Ubuntu 18.10」は起動するがログインできなかったり、そもそも正常に起動しないといった現象が発生します。
不具合の詳細は以下を参照してください。
3.上書きインストールが正常に動作しない
既存のデータを維持しながら「Ubuntu 18.10」を上書きインストールすると、インストール終了間際で「Could not get lock /target/var/cache/apt/archives/lock」エラーが表示されます。オリジナルのパッケージは再インストールさないため、ユーザーが手動でパッケージのインストールを行う必要があります。
このエラーが発生してもユーザーのデータは保持されます。
不具合の詳細は以下を参照してください。
4.スクリーンリーダーが機能しない
ライブセッション(ライブUSB/ライブDVDから起動したUbuntu)で、スクリーンリーダーはインストーラー内の文字の読み上げを行いません。不具合の詳細は以下を参照してください。
またインストール時にスクリーンリーダーを有効にしても、初回ログイン時に自動的にスクリーンリーダーが有効になりません。
不具合の詳細は以下を参照してください。
また初回ログイン時に表示される初期セットアップ画面で適切に読み上げが行われません。
5.VPN切断時にDNSによる名前解決が動作しない
VPN切断時にDNSによる名前解決が動作しなくなります。不具合の詳細は以下を参照してください。
この問題が発生した時は、以下のコマンドを実行し「resolved」を再起動することで復帰できます。
sudo systemctl restart systemd-resolved.service
6.OEMインストールで言語設定が反映されない
OEMインストールでユーザーのセットアップ時に言語を設定しても、選択された言語がユーザーアカウントに反映されず英語のままとなります。不具合の詳細は以下を参照してください。
7.GNOME初期設定をアプリケーションメニューから終了できない
初回ログイン時に表示されるGNOME初期設定をアプリケーションメニューの「終了」から終了できません。GNOME初期設定を終了させるには、「Ubuntu Dock」のメニューから終了させてください。
不具合の詳細は以下を参照してください。