Build 18980のWSLに関する変更点
2019年9月11日にリリースされた「Build 18980」の「WSL」に関する変更点の紹介です。WSLとは
「WSL」は、「Windows」上でLinuxバイナリーを動作させるための仕組みです。「Windows」上で「Ubuntu」や「openSUSE」などLinux環境を構築し、「Windows」からLinuxの実行ファイルを利用することができます。
Ubuntuのインストール方法
「WSL」及び「Ubuntu」のインストール方法は、以下を参照してください。注意事項
「Microsoftストア」では3種類の「Ubuntu」を提供しています。「Ubuntu」をインストールする前に以下に目を通し、どの「Ubuntu」をインストールするのかを決めてから、「Ubuntu」のインストールを行ってください。
Ubuntu以外のLinuxディストリビューションのインストール方法
「WSL」及び「Ubuntu」以外のLinuxディストリビューションのインストール方法は、以下を参照してください。- openSUSE Leap 42をインストールするには
- SUSE Linux Enterprise Server 12をインストールするには
- Kali Linuxをインストールするには
- Debian GNU/Linuxをインストールするには
WSL 2を利用するには
「WSL 2」を利用する方法は、以下を参照してください。リリースノート
変更点の詳細は、リリースノートを参照してください。WSLの機能の改善や変更
「WSL」に関する機能の改善や変更です。1.ARM 64のサポート(WSL 2)
CPU及びファームウェアが仮想技術をサポートしている環境でARM 64をサポートしました。2.カーネルログの表示(WSL 2)
権限のないユーザーがカーネルログを表示できるようになりました。3.バッテリーとACアダプターのパススルー(WSL 2)
バッテリーとACアダプターのパススルーがサポートされました。4.Linux kernelのアップデート(WSL 2)
「Linux kernel」が「Linux kernel 4.19.67」にアップデートされました。5.デフォルトのユーザー名の指定
デフォルトのユーザー名を指定を「/etc/wsl.conf」で指定できるようになりました。
[user]
default=root
default=root
WSLの不具合修正
「WSL」に関する不具合の修正です。1.シンボリックリンクの修正
「FILE_READ_DATA」を拒否するシンボリックリンクの読み込みが修正されました。後方互換性のために「C:\Document and Settings」といった「Windows」が作成するすべてのシンボリックリンク及び、ユーザーのプロファイルディレクトリー内にあるシンボリックリンク群も対象です。
2.予期しないファイスシステムの状態
予期しないファイスシステムの状態は、非致命的な状態として扱われるようになりました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
- `ln -s /some_mount_path /etc/hosts` make mount driver disappear
- Option to prevent automatic update of /etc/hostname
3.出力リレーの修正(WSL 2)
「stdout」と「stderr」のソケットが閉じられた時に発生する、出力リレーに関する不具合が修正されました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。