Xfce 4.16pre1のリリースとXfce 4.16の変更点
2020年8月27日に「Xfce 4.16pre1」がリリースされ、「Xfce 4.16」の変更点が以下で紹介されています。主な変更点を紹介します。
リリーススケジュール
「Xfce 4.16」のリリーススケジュールは、以下で参照できます。2020年9月末に「Xfce 4.16pre2」がリリースされる予定です。
また進捗に応じて「Xfce 4.16pre3」のリリースが必要なら、「Xfce 4.16pre3」が2020年10月にリリースされる予定です。
特に問題がなければ、2020年11月に「Xfce 4.16」がリリースされる予定です。
全体的な変更点
「Xfce 4.16」の全体的な変更点です。1.ソースコードの整理
「GTK2」をサポートする大量のコードが削除され、ソースコードのメンテナンス性が向上しました。2.新しいアイコンの追加
「Xfce」の視認性を改良するため、新しいアイコンが全てのコアコンポーネントに追加されました。3.Xfceについて画面の改良
「Xfceについて」画面が改良され、システムの情報も表示されるようになりました。設定の変更点
「設定(Settings)」に関する変更点です。1.設定画面のCSD対応
設定画面が「CSD(Client-side decoration)」に対応しました。2.デフォルトアプリケーションの設定ダイアログ
ファイルの関連付けを設定するMIMEの設定機能(Mime Settings)と、お気に入りのアプリを設定する機能(Preferred Applications)を統合したデフォルトのアプリケーション設定ダイアログ(Default Applications)が追加されました。3.分数スケーリングのサポート
ディスプレイの設定画面では、「XRandR」で分数スケーリングを設定する機能がサポートされました。4.検索及びフィルタリング機能の改善
設定画面の検索及びフィルタリング機能が改善されました。パネルの変更点
「パネル(Panel)」に関する変更点です。1.システムトレイプラグイン
「systray」プラグインと「statusnotifier」プラグインを統合した新しい「Status Tray」プラグインが追加されました。アイコンサイズの指定も可能です。
2.パネルを隠す時にアニメーション効果を付与
パネルを自動的に隠す場合、アニメーションしながらパネルを隠すように変更されました。3.アクションの表示
ランチャーはデスクトップファイルのアクションを表示できるようになりました。アクションはアプリごとに設定されており、例えば「Firefox」では「Open a New Private Window」といったアクションを提供しています。
4.新しいインスタンスを起動する機能の追加
ウィンドウリストでは、アプリケーションを右クリックした時に表示されるメニューから、アプリの新しいインスタンスを起動できるようになりました。5.ワークスペース番号の表示
ワークスペーススイッチャーでは、ワークスペース番号を表示できるようになりました。6.ダークモードに対応
パネルがダークモードに対応しました。(テーマがダークモードをサポートしている必要があります。)
Thunar
「Thunar」はデフォルトのファイルマネージャーです。1.ファイル操作の一時停止
ファイルのコピーや移動時に、ファイル操作を一時停止できるようになりました。2.キューイングのサポート
キューイングされたファイルの転送がサポートされました。3.ディレクトリーごとのビュー設定の保存
ディレクトリーごとにビューの設定を記憶しておく機能がサポートされました。現在この機能は初期サポート扱いになっています。
その他の変更点
- 「Volman」から「PDA」タブが削除されました。 「Alt+Tab」によるウィンドウの切り替えダイアログをプライマリモニター上にのみ表示できるようになりました。
- プレゼンテーションモード有効時に、パネルにインジケーターを表示できるようになりました。
- バッテリー残量低下時に表示される通知は、電源接続時に自動的に非表示になるようになりました。
- 「gpg-agent」のサポートが改善されました。
- 「Appfinder」は、アプリを利用頻度で並び替えられるようになりました。
- 「Xfconf Settings Service」はデフォルトで「gsettings」バックエンドを有効にします。
- 「Xfconf Settings Service」から「Perl」バインディングが削除されました。
- 「bash」に「xfconf-query」の自動補完が追加されました。